研究課題
咀囑に伴い脳内では何が起こっているのかを非侵襲的脳機能画像(fMRI)を用いて解析するために本年度はまず以下の実験を行った。1.MRI装置における撮像と解析条件の検討:咀囑系組織別機能分離のための高空間分解能、時間分解能向上を目標とし、1.5Teslaならびに3TeslaMRI装置双方を用いて様々な撮像方法を比較検討し、axial方向については決定した。ただし別方向については3Tesla特有の画像上の障害が生じ、未だ検討を続けている。 2.fMRIの日本題点(口腔領域への刺激を課題とした場合の頭部動揺)の検討:頭部固定方法の検討を行い頭部動揺を最小限に押さえた。かつリアルタイム解析方法(ソフトウェア)を確立し、頭部動揺によるデータの支障があればその場で対応した。また本年度は咀嚼系の中でも味覚に注目し、新しい味覚刺激提示装置を開発した。結果、実験中の頭部動揺を三次元的移動距離imm、回転を1.5mm以下に押さえることができた。 3.実験デザインの設定と検討:課題を与える時間、休みの時間、刺激の強さなど課題デザインについて、これらを組み合わせた方法をのべ6人の被験者で実験し、再検討、修正を繰り返した。また解析方法についても専門家と検討を重ね、最も安定した課題デザインを決定した。併行して、三次元MRIによる顎顔面形態、顎関節機能、および顎運動と咬合力解析を行った。一連の研究成果を研究発表ならびに論文発表した。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件)
Journal of Oral Rehabilitation (In press)
AJO (In press)
World Journal of Orthodontics (In press)
American Journal of Orthodontics and Dentofacial Or thopedics (In press)
American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics (In press)
Am J Orthod Dentfacial Orthop (In press)
Journal of Neuroscience Methods (In press)
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral RadiolEndod 103(4)
ページ: 550-559