研究課題
咀嚼に伴い脳内では何が起こっているのかを非侵襲的脳機能画像(fMRI)を用いて解析するために本年度は以下の実験および解析を行った。1.MRI装置における撮像と解析条件の検討:咀嚼系組織別機能分離のための高空間分解能、時間分解能向上を目標とし、3Tesla MRI装置を用いて様々な撮像方法を比較検討し、axial方向については決定したが、別方向については未だ撮像困難な領域があり、未だ検討を続けている。2. fMRIの問題点(口腔領域への刺激を課題とした場合の頭部動揺)の検討:頭部固定方法の検討を行い頭部動揺を最小限に押さえた。さらに昨年度と別設計の新しい味覚刺激提示装置を開発した。結果、嚥下をすることなく口腔刺激が可能で、実験中の頭部動揺は1画素以内であった。かつ、一定の圧力で溶液が流れ、より広範囲な刺激が可能であることを確認した。3.実験デザインの設定と検討:課題を与える時間、休みの時間、刺激の強さなど課題デザインについて、再検討、修正を繰り返した。また解析方法についても全脳解析、部分解析について検討を重ね、最も安定した課題デザインを決定した。これらを組み合わせた方法をのべ約25人の被験者で実験し集団データを得た。さらに咀嚼運動時の脳解析を開始した併行して、三次元MRIによる顎顔面解剖形態、脳形態を解析し、機能画像と組み合わせた。一連の研究成果を研究発表ならびに論文発表した。
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