研究課題
咀嚼に伴い脳内では何が起こっているのかを非侵襲的脳機能画像(fMRI)を用いて解析するために本年度は以下の実験および解析を行った。1. 3Tesla装置における撮像と解析条件の検討の継続:咀嚼系組織別機能分離のための高空間分解能、時間分解能向上を目標とし、3Tesla MRI装置を用いて様々な撮像方法を比較検討し、axial方向については決定、前頭部については改善された。ただし未だ撮像困難な領域についてはより精度を上げることが必要で、未だ検討を続けている。2. 新たな実験デザインの設定検討と装置開発:咀嚼系顎運動課題は、タッピング、咀嚼運動、嚥下ともにデータ取得および解析を行った。感覚は味覚課題を施行した。課題に応じ、新しいデザインも確立した。また感覚を定量化する装置を作成し、データ取得および解析を施行し、有用性を確認した。これは来年度からの時系列解析に用いる予定である。3. 各人固有の三次元解剖形態と四次元・動的(ダイナミック)咀嚼機能の統合解析の継続:各撮影毎にデータ欠損領域と解剖的位置の精査を行った。さらに咀嚼運動時の脳解析を実験参加者個人脳毎、また集団として解析を行った。解剖画像、脳機能画像ともに、随時発表される新たな解析方法を使用し、データを再解析したうえで結果を精査した。国内外の研究者達と積極的な情報収集、情報交換に務め、一連の研究成果を検討の後、国内外の学術集会で研究発表を行った。
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Am J Orthod Dentfacial Orthop 135
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