二酸化ケイ素生成による齲蝕の治療と予防法の開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19390487
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 保存治療系歯学
• 研究機関: 神奈川歯科大学
• 研究代表者: 寺中 敏夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60104460)
• 連携研究者: 好野 則夫 東京理科大学, 工学部, 教授
• 研究協力者: 田中 隆博 神奈川歯科大学, 歯学部, 大学院生 ; 森 梨江 神奈川歯科大学, 歯学部, 大学院生 ; 入山 宏平 東京理科大学, 工学部, 修士生 ; 菅谷 茂矩 東京理科大学, 工学部, 修士生 ; 松田 千恵 東京理科大学, 工学部, 修士生 ; 水谷 洋介 東京理科大学, 工学部, 修士生
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 歯面被覆 / シリカ被膜 / 齲蝕予防 / 齲蝕治療 / 抗菌性シラン

研究概要

歯の表面に付着する細菌の出す酸から歯を守って虫歯を予防できるガラスの薄膜を作る方法を開発した。エナメル質を軽く酸エッチングして液状のガラス成分を塗り、乾いたらその上をオキシドールで濡らして炭酸ガスレーザーを当てると緻密で薄いガラスのフィルムを成膜することができた。また、このガラス薄膜上に強固に結合できる抗菌性、あるいはテフロンのように細菌も付着できないような分子膜を合成することに成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Synthesis and antibacterial activity of quaternary ammonium salt-type antibacterial agents with a phosphate group (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohta Y、Kondo Y、Kawada K、Teranaka T、Yoshino N
  • 雑誌名: Journal of Oleo Science 57(8) ページ: 445-452
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis and properties of gemini-type hydrocarbon-fluorocarbon hybrid surfactant (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohno A、Kushiyama A、Kondo Y、TeranakaT、Yoshino N
  • 雑誌名: Journal of Fluorine Chemistry 129(7) ページ: 577-582
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis of bone formation deriving biosilanes (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshino N、Nakajima K、Nakamura K、Kondo Y、Ohashi K、Nihei T、Saito M、Teranaka T
  • 雑誌名: Colloids and Surfaces B : Biointerfaces 66(1) ページ: 71-96
  • 査読あり
• [雑誌論文] Studies on Synthesis, Physical Properties, and Applications of Surface Modifiers Containing a Fluorocarbon Chain (2007)
  • 著者名/発表者名: Yoshino N
  • 雑誌名: Journal of Oleo Science 7(12) ページ: 513-518
  • 査読あり
• [学会発表] 歯面改質剤の細胞毒性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 森梨江、大橋桂、二瓶智太郎、清水統太、近藤行成、好野則夫、寺中敏夫
  • 学会等名: 神奈川歯科大学第43回総会
  • 発表場所: 横須賀市
  • 年月日: 2008-12-06
• [学会発表] 新規シリカコーティング法によるジルコニア接着の改善 (2008)
  • 著者名/発表者名: 花岡孝治、田中隆博、山口益司、進藤豊彦、寺中敏夫
  • 学会等名: 第21回日本歯科医学会学総会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2008-11-05
• [学会発表] 歯面のシリカコート (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中隆博、花岡孝治、山口益司、進藤豊彦、寺中敏夫
  • 学会等名: 第21回日本歯科医学会学総会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2008-11-05
• [学会発表] 表面改質によるプラークフリー歯面の創製 (2008)
  • 著者名/発表者名: 森梨江、二瓶智太郎、大橋桂、近藤行成、好野則夫、寺中敏夫
  • 学会等名: 第21回日本歯科医学会総会
  • 発表場所: 横浜市
  • 年月日: 2008-11-05
• [学会発表] フッ化炭素鎖を含む表面処理剤の歯科への応用(XVIII)-各種歯面改質剤の細胞毒性について- (2008)
  • 著者名/発表者名: 森梨江、大橋桂、二瓶智太郎, 近藤行成、好野則夫、寺中敏夫
  • 学会等名: 日本歯科保存学会2008年春季学会(第128回)
  • 発表場所: 新潟市
  • 年月日: 2008-06-06
• [学会発表] Modification effect of the novel phosphate-type fluorocarbon-hydrocarbon hybrid surfactant on enamel surface (2008)
  • 著者名/発表者名: Mori R、Ohashi K、Nihei T、Kondo Y、Yoshino N 、Teranaka T
  • 学会等名: International symposium for adhesive dentistry 2008 in Kanazawa
  • 発表場所: Kanazawa
  • 年月日: 2008-02-16
• [学会発表] Silica Coating bya Laser-assisted Rapid Process (2007)
  • 著者名/発表者名: Hanaoka K, Tanaka T, Yamaguchi M, Shindo T、Teranaka T
  • 学会等名: International dental materials congress
  • 発表場所: Bangkok
  • 年月日: 2007-11-23
• [学会発表] Novel ceramic coating on resin composite (2007)
  • 著者名/発表者名: Tanaka T、Hanaoka K、Yamaguchi M、ShindoT、Teranaka T
  • 学会等名: International dental materials congress
  • 発表場所: Bangkok
  • 年月日: 2007-11-23
• [学会発表] 歯面上へのシリカコートII-レーザーによる急速転換処理- (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中隆博、花岡孝治、山口益司、進藤豊彦、寺中敏夫
  • 学会等名: 歯科保存学会2007秋季学会(第127回)
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2007-11-09
• [学会発表] フッ化炭素鎖を含む表面処理剤の歯科への応用(XVII)-新規リン酸型ハイブリッド界面活性剤の歯面改質効果- (2007)
  • 著者名/発表者名: 森梨江、大橋桂、二瓶智太郎、近藤行成、好野則夫、寺中敏夫
  • 学会等名: 2007年度秋季学会(第127回)日本歯科保存学会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2007-11-08
• [学会発表] Effect of New Silica-coating on Resin Bonding to YZP ceramic (2007)
  • 著者名/発表者名: Hanaoka K、Tanaka T、Yamaguchi M、Shindo T 、Teranaka T
  • 学会等名: 86^<th> General Session & Exhibition of the IADR
  • 発表場所: Toronto、Canada
  • 年月日: 2007-07-03
• [学会発表] 新規シリカコーティング法の接着修復への応用(第2報)-ジルコニア接着耐久性の評価- (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中隆博、花岡孝治、山口益司、進藤豊彦、寺中敏夫
  • 学会等名: 日本歯科理工学会学術講演会(第49回)
  • 発表場所: 札幌市
  • 年月日: 2007-05-12
• [備考] 寺中敏夫 : 虫歯予防にシリカ被膜、日刊工業新聞、2008年2月14日
• [備考] 寺中敏夫 : う蝕予防、接着に応用-寺中教授ら開発-シリカコーティング技術、日本歯科新聞、2008年3月18日
• [産業財産権] 歯科用部材およびその製造方法 (2008)
  • 発明者名: 寺中敏夫、花岡孝治、山口益司、進藤豊彦
  • 権利者名: 寺中敏夫、花岡孝治、山口益司、進藤豊彦
  • 産業財産権番号: PTC, PTC/JP2007/069477
  • 出願年月日: 2008-12-22
  • 外国