| 研究課題/領域番号 |
19390490
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| 研究機関 | 東北大学 |
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研究代表者 |
鈴木 治 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60374948)
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| 研究分担者 |
鎌倉 慎治 東北大学, 大学院・医学系研究科, 準教授 (80224640)
上家 潤一 麻布大学, 獣医学部, 講師 (10400269)
穴田 貴久 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30398466)
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| キーワード | 生体材料 / リン酸オクタカルシウム(OCP) / 骨再生 / 結晶配向 / 成長因子 |
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| 研究概要 |
平成19年度は、当初計画に基づき下記を検討して所定の成果を得た。
(1)OCP調整とキャラクタリゼーション
OCPおよびHAに関して過飽和度を調節し、温水中でOCPがHAに比べ優位に成長する調製条件を見出した。このOCPを回収してX線回折およびFTIRにて純粋な結晶が得られていることを確認した。次にOCP結晶を再度、種々のアミン酸存在下、温水中に分散し、HAへ強制的に加水分解させた。アミノ酸の種類により異方性の結晶成長が生じることを明らかにした(鈴木)。
(2)結晶成長調節OCPによる骨再生能評価
確立済みのラットの頭蓋冠規格化骨欠損モデルを参考にして、実験のN数の増大、低コスト化、簡便化のため、マウスによる頭蓋冠規格化骨欠損モデルを作製した。OCP顆粒を一定期間埋入し終了後に頭蓋冠を摘出し、X線学的・組織学的・組織形態学的検討を開始した。また、導入設備である軟X線検査装置にて骨再生の評価に着手した。再生骨の骨質を評価するために小型卓上試験機(強度試験機)も設備導入し、再生骨の強度測定のプロトコール作製にも着手した(鎌倉、穴田、鈴木)。
(3)結晶成長調節OCPによる細胞培養評価
OCPの結晶成長が骨芽細胞の増殖・分化に与える影響を調べる準備として、培養プレートにOCPのスラリーをコーティングした培養皿を準備した。OCPは水中に再分散させ、プレートに培養期間中、OCPがプレート上に十分接着する条件を確立した。今後、培養検討を開始する(穴田、鈴木)。
(4)OCPに集積する生体成分の抽出
OCPへの吸着成分の検討としてマウス血清内でOCPに吸着されるタンパク質を検討した。回収タンパク質をLC-MS-MSにて定性的に解析し、HAとの比較でOCPに特異的に吸着するタンパク質のライブラリー作製まで行った。再現性を確認中である(上家、穴田、鈴木)。
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