研究課題/領域番号 |
19390493
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研究機関 | 星城大学 |
研究代表者 |
渡辺 和子 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (40158621)
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研究分担者 |
唐沢 延幸 星城大学, リハビリテーション学部, 教授 (70148287)
小野塚 実 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (90084780)
笹栗 健一 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10235286)
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キーワード | チューイング / ストレス / 記憶障害 |
研究概要 |
実験動物各個体におけるストレス応答の指標応答を確認する簡便法の確立が目的であった。本研究における成果と今後の課題を以下に要約する。 1.拘束ストレス時間を1時間、1.5時間、2時間で血球動態の変化を検討したが、顕著な変動は得られなかった。 2.その理由として、拘束時間が長くなると、動物に「あきらめ現象(仮称)」が認められるようになり、ストレス効果が減弱しているように思われる。「あきらめ現象」は一種の動物のストレス防御応答であるように思われ、この現象を出現させないための均等にストレス性の刺激を加重する必要が生じている。 3.本研究の目的はchewingによるストレス予防応答のメカニズム解析であり、負荷時の動物に小木片のchewingが可能な状態を確保する必要がある。現在、拘束ストレスに下半身水ストレスを加える装置を作成し、その効果を検討中である。 4.ストレス応答指標の一つとして、血中ストレスホルモン測定を実施しているが、血液検査を外注するため、結果が出るのに時間がかかる。ストレスが血液凝固システムにも影響を与えることから、研究室ですぐに結果を出せる血液凝固分析測定装置(COAG2V)を購入し(主要な物品明細書に記載)、血液凝固因子の変動の観察も開始した。 5.ストレス負荷が多大になることから、学習効果検定にモリス水迷路学習を予定していたが、水負荷を加える場合、モリス水迷路学習においてもよりストレスを受けやすい可能性が示唆されることから、ホールボード検索を認知機能検定に加えることにした。
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