研究課題/領域番号 |
19390509
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高戸 毅 東京大学, 医學部附属病院, 教授 (90171454)
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研究分担者 |
近津 大地 東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (30343122)
小笠原 徹 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20359623)
西山 伸宏 東京大学, 工学系研究科, 講師 (10372385)
鄭 雄一 東京大学, 工学系研究科, 教授 (30345053)
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キーワード | 骨再生療法 / 化合物スクリーニング / 化合物デリバリーシステム / インクジェットプリンター / Colla1GFP |
研究概要 |
1)細胞における骨形成シグナルの最適化とその分子メカニズムの解析 低分子化合物のスクリーニング:遺伝子、核酸以外にも低分子化合物を生理活性物質として将来的に利用することも念頭におき、Colla1GFPをもつ細胞をバイオセンサーとして利用して、骨誘導能をもつ天然低分子化合物のスクリーニングを行った。その結果、骨形成に有用な化合物を同定した。 2)ナノ送達システムを用いた遺伝子・核酸・薬剤のインビボ導入法の確立 遣伝子及び核酸:遺伝子およびsiRNAのナノ送逹システムの基本骨格として、ポリエチレングリコールーポリカチオンブロック共重合体を用いた。結果、マウス頭頂骨欠損モデルを用いた解析で比較的短期間のうちに十分量の骨形成を促すことが示された。 3)自在に内部構造を制御し、物質を立体的に配置できる三次元造形法の開発 本プロジェクトに用いる三次元造形法には三つの要件がある。すなわち、(1)生体適合性材料が加工できること、(2)外部構造だけでなく内部構造も制御できること、(3)積極的に再生誘導を行うための生理活性物質を適所に立体的に配置できることである。このうち、(1)についてはインクジェットプリンターを用いた3次元造形に成功した。(2)についでは直径2nm径の環状構造を精度よく構築する事に成功している。また、(3)についてはハイドロキシアパタイド担体に対し、生理活性物質FGFを塗布し、生理活性物資が徐放して効果を発揮する事をin vitroで確認した。さらに、本プロジェクトで用いでいるインクジェットプリンターからのFGFの塗布にも成功しており、また、生理活性を保つている事も確認できた。今後はさらに大動物での骨形成誘導実験を行う予定である。
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