• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

骨髄間質由来成体幹細胞の歯原性細胞への分化誘導と歯の再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19390518
研究機関徳島大学

研究代表者

里村 一人  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (80243715)

研究分担者 工藤 景子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70380029)
徳山 麗子  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20380090)
湯浅 哲也  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (70332822)
キーワードマウス骨髄由来成体幹細胞 / 分化誘導 / 歯原性間葉細胞 / 歯の細胞
研究概要

1.マウス由来骨髄間質細胞(MMSC-3)は間葉系細胞のマーカーであるVimentinおよび未分化間葉系細胞のマーカーであるCD34、c-kitおよびSca-1のmRNA発現を示した。
2.MMSC-3は遺伝子操作を行うことなくその培養条件を変更することにより、in vitroにおいて中胚葉糸機能細胞(骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞)、外胚葉糸機能細胞(神経細胞)、内胚葉糸機能細胞(肝細胞)への分化のを示し、マウス骨髄由来成体幹細胞であることが示唆された。
3.MMSC-3は、テット由来歯原性上皮細胞(HAT-7)との共培養により、in vitroにおいて3次元的な細胞増殖を示し、DSPPを遺伝子レベル、タンパク質レベルで発現した。
4.HAT-7との共培養により、MMSC-3は歯の発生過程で発現する転写因子Msx-1、Pax9のmRN発現を示した。またMsx1の発現はエムドゲインまたはマトリゲルにより促進され、エムドゲインおよびマトリゲルの併用によって、さらに増強される傾向がみられた。
5.HAT-7の非存在下においても、MMSC-3はエムドゲインまたはマトリゲルの存在下にDSPPおよびMsx1のmRNAを発現し、それらの発現はエムドゲインおよびマトリゲルの併用でより促進された。Pax9の発現は誘導されなかった。
6.MMSC-3はHAT-7の有無に関わらず、エムドゲインの存在下のみでLhx6を発現した。
7.HAT-7の非存在下にエムドゲインおよびマトリゲルにより培養を行ったMMSC-3をラット上顎臼歯歯髄腔へ移植したところ、細胞移植後2週間においては明かな硬組織の形成は認められなかったものの、同細胞は生体内においてもDSPPのタンパク質発現を維持していることが確認された。これらにより、骨髄由来成体幹細胞は歯の再生医療において有用な資源になりうると考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Effect of FGF-2 and melatonin on implant bone healing2008

    • 著者名/発表者名
      Satomura Kazuhito
    • 雑誌名

      J Mater Sci Mater Med 19

      ページ: 2949-2952

    • 査読あり
  • [学会発表] 遺伝子導入を伴わない機能細胞の分化転換と組織再生への応用の可能性2008

    • 著者名/発表者名
      里村一人
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会、第81回日本生化学学会合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] Adult stem Cells as a Resource of Tooth Regeneration2008

    • 著者名/発表者名
      Kazuhito Satomura
    • 学会等名
      The 8^<th> Asia Congress on Oral and Maxillofacial Surgery
    • 発表場所
      Bangkok
    • 年月日
      2008-11-05

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi