研究課題/領域番号 |
19390521
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
杉原 一正 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00117516)
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研究分担者 |
上川 善昭 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30332901)
坂元 亮一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教 (60452950)
浜田 倫史 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (00444894)
上川 泰子 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教務職員 (70253903)
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研究協力者 |
楠元 孝宣 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科
永田 聡 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科
上村 祐二 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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キーワード | 口腔癌 / 予後因子 / 分子標的治療 / スプライシング / mRNA / 癌遺伝子 / 癌抑制遺伝子 |
研究概要 |
口腔癌における癌関連遺伝子のスプライシング異常の検出を行い、臨床病理学的事項との関連について検討し、その結果を口腔癌の早期発見および治療に反映させるとともに分子標的治療のターゲットとなる分子マーカーを見出すことで治療成績の向上に寄与することを目的として本研究を企画した。107例の口腔癌切除標本を用いてMUC1,MUC4,VEGF,SULF2について蛋白質レベルで検討を加えた。また、口腔癌患者の含嗽液(55例)を用いて癌関連遺伝子mRNAの発現をRT-PCRで検索した。その結果は以下の通りである。 (1)Sulf2、MUC1およびMUC4の発現は腫瘍の進展、リンパ節転移、ステージの進行、生存率に影響を与えた。(2)癌関連遺伝子のmRNAの発現を検索したところ、症例ごとに発現レベルの相違を認めた。(3)MUC1、VEGFおよびVEGFRの各スプライシングバリアントを特異的に選択するプライマーを開発し、培養細胞を用いてプライマーの特異性、感度を確認した。以上の結果より、SULF2、MUC1およびMUC4の発現は、口腔扁平上皮癌の新しい有意な予後予測因子であることが示唆された。
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