研究課題/領域番号 |
19390526
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
古澤 清文 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 教授 (90165481)
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研究分担者 |
安田 浩一 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (30230220)
田中 晋 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (00367541)
楊 淑華 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (80360220)
梅村 哲弘 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (70460441)
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キーワード | オトガイ舌筋 / オトガイ舌骨筋 / サブスタンスP |
研究概要 |
オトガイ舌筋あるいはオトガイ舌骨筋支配神経切断モデルラットによる行動実験 実験には8週齢のWistar系ラットを用いる。塩酸ケタミンの腹腔内投与を行い、保温パッド上でラットを仰臥位に固定し下顎前歯を利用してクランプによって下顎を固定した。手術用顕微鏡下で下顎骨内側から鎖骨に至る皮膚切開を加えて、咬筋および下顎骨を明示した。顎舌骨筋を切断し、舌下神経本幹を確認後、オトガイ舌筋あるいはオトガイ舌骨筋支配神経を明示した。オトガイ舌筋あるいはオトガイ舌骨筋支配神経切断モデルを作製して、舌の運動様相、呼吸回数、経皮酸素分圧、睡眠時間に加えて摂食・嚥下の量、回数時間などの行動様式の変化について観察した。その結果、これまでの研究データでは神経切断による行動様式に明らかな変化は認めていない。条件を変えて追加実験が必要である。 モデルラットの中枢神経の経時変化 モデルラット群とコントロール群を、飼育3日、10日、20日、30日に分類した。深麻酔下で、灌流固定を行い、脳幹および上部脊髄を摘出し、クライオスタットにて舌下神経核を含むレベルの凍結横断連続切片を作製した。Anti-substance Pを1次抗体とする一連の免疫組織化学染色を行った。スライドガラスに切片を貼付し、ニュートラルレッドで対比染色後、光学顕微鏡下で観察した。画像をコンピューター(解析用コンピューター今回申請)に取り込み、飼育期間(3日、10日、20日、30日)ごとに、モデルラット群とコントロール群でサブスタンスP陽性軸索終末の分布量およびNK1受容体の発現様相について比較・解析し、モデルラットの中枢神経の経時変化について形態学的な観察を行う。その結果、神経切断後、経時的に神経細胞数が減少し、それに伴って軸索終末分布量も減少する傾向がみられた。
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