研究分担者 |
八若 保孝 北海道大学, 歯学研究科, 教授 (60230603)
井上 美津子 昭和大学, 歯学部, 教授 (20112724)
朝田 芳信 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20184145)
田村 康夫 朝日大学, 歯学部, 教授 (40113047)
嘉ノ海 龍三 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (70411444)
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研究概要 |
北海道大学、昭和大学、鶴見大学、朝日大学、大阪歯科大学、九州歯科大学、鹿児島大学の7大学において、エックス線写真を使用した永久歯の先天性欠如に関する合同の疫学調査を行った。総調査人数15,544名(男子7,502名、女子8,042名)のうち、永久歯の先天性欠如は1,568名に確認された。 (1)先天性欠如の概要:永久歯先天性欠如者の頻度は10.09%で、歯種別では、下顎左側第二小臼歯が3.26%、下顎右側第二小臼歯が2.84%で下顎第二小臼歯に最も多く認められ、次いで下顎側切歯、上顎第二小臼歯、上顎側切歯の順に多かった。 (2)その他の歯の異常:過剰歯が4.99%で最も多く、癒合歯、矮小歯はそれぞれ1.33%、1.43%であった。過剰歯の頻度は、上顎のみでは4.80%、下顎のみでは0.17%、上下顎では0.02%であり、ほとんどが上顎に認められた。また、過剰歯総数865歯のうち820歯(94.80%)は上顎切歯部に存在した。 (3)出生年代における比較:全調査対象者のうち生年月日が明確な15,494名について、出生年代別に1985年以前(2,536名)、1986年から1995年(9,737名)、1996年以降(3,221名)の3群に分けて出現頻度を調査した。永久歯の先天性欠如は、各世代でそれぞれ9.62%、10.08%、10.50%であった。過剰歯においては、それぞれ3.76%、4.41%、7.81%であった。 (4)性別による比較:永久歯の先天性欠如は、男子が9.13%、女子が10.98%であった。 (5)永久歯先天性欠如の歯数別比較:1歯欠如の頻度は5.22%、2歯欠如は2.93%、3歯、4歯および5歯以上では、いずれも1%未満であった。
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