研究課題/領域番号 |
19390548
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
真嶋 由貴恵 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (70285360)
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研究分担者 |
前川 泰子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (60353033)
曽我 真人 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60252839)
松田 憲幸 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (40294128)
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キーワード | 看護技術 / 技の伝承 / eラーニング / 暗黙知 / 看護学 / 教育工学 / 認知科学 / 情報システム |
研究概要 |
本研究の目的は、看護教育における系統的、段階的な提示方法を見直し、看護職の経験的な看護技術(技)やその中に含まれる暗黙知を具現化し、熟達した看護師の経験に基づく看護技術(技)を効果的に伝承できるeラーニングシステムの構築を図ることである. この目的に照らし、本年度は、看護技術における暗黙知や技術のコツ(技)を具現化するための分析方法の確立と、熟達看護師の看護技術に関するデータの収集を行った.また、一方でeラーニングシステムに搭載するコンテンツの作成方法についても検討を行っている. まず、パイロットスタディとして、看護学生と看護師数名に対しての実験を行い、その実験手法および結果について確認を行った.実験は、(1)アイカメラの装着、(2)キャリブレーション、(3)静脈注射技術の練習、(4)静脈注射の実施、(5)インタビューの手順で実施した.収集したデータは視線と看護技術実施映像、静脈注射実施時に注意した内容である. 静脈注射実施手順の映像と実施時に注意している点を顕在化したインタビュー内容とともに視線データを分析した結果、初学者である看護学生と看護師の視線の動きには特徴的な違いが見られたことから、視線を分析することの有効性が示唆された.また、正確なデータ取得のために、確実なキャリブレーションを行うことが必要であり、そのため、実験手法では、コンタクトレンズの装着の有無や下瞼の厚みへの配慮が重要であった. このパイロットスタディの結果を元に、実験方法の見直しを行った.学内の研究倫理委員会の了解を得て、臨床経験年数2年以上の看護師30名に対して実験を行い,データを収集した.
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