研究課題/領域番号 |
19390551
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
菱沼 典子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40103585)
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研究分担者 |
佐居 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (10297070)
大久保 暢子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (20327977)
石本 亜希子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (90439513)
佐竹 澄子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (40459243)
横山 美樹 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (70230670)
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キーワード | 看護学 / 看護基礎教育 / 看護技術 / 大学全入時代 / 生活体験 / 生活習慣 / 兄弟姉妹数 |
研究概要 |
看護系大学の入学生の特性に合った看護学導入プログラムの開発のために、本年度は少子化社会の学生の特性を明らかにする、2つの研究を計画、一部実施した。ひとつは看護系大学入学生の生活体験の調査である。まず、1看護系大学の1年生31名(女子のみ)に、質問紙調査と生活実技の実地調査とを行った(4月)。33項目の質問紙と、生活実技はぬれたタオルを絞って干す、お茶がこぼれている机と周りを片付けるの2種類の行動観察とした。その結果、兄弟・姉妹がいる学生が83.9%であり、台所の片付けは100%が経験しており、半数以上が経験していなかったのは、風呂の湯温の確認、おむつの交換であった。またタオルを絞って干すことと、机の上を拭くことはできるが、机周りを整えたのは31%であった。これらの結果から、少子化で兄弟・姉妹がいないことで生活体験が乏しくなっているとは言えず、他の要因を探索する必要が示唆された。これを踏まえて次に、看護系大学1年生の生活体験全国調査を実施した(11月)。住居の設備に関する項目を加え、生活体験52項目、属性20項目の質問紙を作成した。看護系大学157校へ調査協力を依頼し、79校から協力を得て、6502通発送、4601通を回収した。現在この結果を分析中である。もうひとつは、大学生活への適応の困難についての面接調査である。研究倫理審査を終え、現在協力者を募集中で、次年度当初に実施の予定である。 次年度は、生活体験調査と大学生活の困難性の面接調査の結果から、看護系大学の入学生の特性を明確にし、さらに教員の工夫を調査して、看護学導入プログラムの作成に進む計画である。
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