本研究の目的は、学ぶ主体である学生を中心にして、少子社会・全入時代の学生の学習準備状況に合った看護学の導入教育に当たる基礎看護学領域のプログラムを構築することである。 研究の第一段階として、少子化社会において生活体験が少ないと言われる学生の特徴をとらえることを目的とし、3つの研究を行う。研究1として、看護学生の生活体験全国調査、研究2として、1大学において看護学導入時期にどのような困難性を感じているかの調査をグループインタビューにて行う。研究3では、看護学導入時期の学生への教育に当たっている教員にインタビューを行い、学生へ感じる困難性とそれに伴い行っている工夫について調査する。 第二段階として、第一段階の研究結果を踏まえて、学生の困難性を解消するための教材の開発(研究4)を行い、実際に1大学で活用した後、これらの教材が、看護学導入時期の学生の困難性の軽減につながったかどうかの評価(研究5)を行う。 最終段階では、研究5の結果を踏まえて少子化社会の学生の特性に合わせた看護学導入プログラムの修正と再構築(研究6)を行う。
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