研究分担者 |
柳井 晴夫 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60010055)
奥 裕美 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (80439512)
中村 綾子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教 (60459245)
大串 正樹 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教 (40362016)
松永 佳子 東邦大学, 医学部, 講師 (70341245)
|
研究概要 |
研究初年度の本年度は,現在実践されているマネジメントの実態から看護管理実践に必要な知識体系を明らかにするための基礎情報を収集すべく,文献検討ならびにサービスマネジメントの研究動向に関するセミナーを開催した。さらに,健康情報サービスのボランティア活動を行なう市民8名の協力を得てフォーカスグループインタビューを実施した。以下にその概要について述べる。 文献検討については,「サービス」,「サービスマネジメント」をキーワードとして,経営学等の領域の文献を和文・英文ともに収集し,サービスマネジメント研究の動向を探った。また,看護学における「サービス」概念を明らかにするため「サービス」および「看護管理」をキーワードとして看護学領域の文献を収集し検討を行なった。さらに,看護管理学の領域で主に教科書として使用することを目的に製作された図書を収集し,「サービス」および「サービスマネジメント」の記述、用語の定義について調査した。 セミナーは,サービスの概念とサービスマネジメント研究の動向に関する最新の知見を得ること,およびサービスマネジメントの概念を医療に応用する上での論点について理解を深めることを目的として,わが国におけるサービスマネジメント研究の第一人者である近藤隆雄氏(明治大学大学院教授)を招聘し開催した。 フォーカスグループインタビューは,実際にサービスを体験している人々の意見が重要であるとの考えに基づき,前述の対象に協力を得て実施した。具体的には「サービスの全体的質評価」(近藤2000)の枠組みを用いて,医療サービスを評価する上でどのようなことを重要視するかについて体験の語りを促し,この枠組みが医療・看護サービスの受け手からみた評価基準として妥当であるか検討した。
|