研究課題/領域番号 |
19390554
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
岡崎 美智子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (60279354)
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研究分担者 |
道重 文子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (00274267)
片山 由加里 京都橘大学, 看護学部, 講師 (10290222)
梶谷 佳子 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (40224406)
仲前 美由紀 京都橘大学, 看護学部, 助手 (40434675)
石垣 恭子 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
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キーワード | 新人看護師 / 臨床判断能力 / 看護過程 / 看護理論 / 学習支援システム / 臨床事例 / ソフトウェア開発 / 課題発見 |
研究概要 |
本年度の目的は、新人看護師の臨床判断力を高め看護ケアの質を向上させるために、看護理論に基づく看護過程の思考を促進する学習支援システムの開発の基本ソフトウェアを構築することが最大の課題であった。この目標を達成するために、ソフトウェア開発に関して医療システムに精通している株式会社島津エスディーへ研究協力を委託し、基本ソフトウェア構築の共同研究を次のようなステップで実施した。 1)事例収集ソフトウェアを島津エスディーと共同開発した 2)(1)のソフトウェアをノートパソコン14台に搭載し、大学附属病院及び一般病院6箇所のエキスパート看護師14名に、事例収集を依頼した。依頼にあたり各施設長・看護部長・看護師等へ文書で説明し承諾を得た。事例収集にあたりは個人が特定されないよう、複数の事例を組み合わせる工夫を行い倫理的配慮に留意した。事例作成は、エキスパート看護師がノートパソコンに搭載した事例収集ソフトウェアの仕様に基づき入力及びデータ解析を行い研究者らで事例の検証を行った。エキスパート看護師の知的財産の提供に対して謝金を支払った。 3)看護理論に基づく看護過程の学習ができる「学習支援システム」の構築に向けて、6段階の研究計画を立案した。島津エスディへ委託した基本ソフトウェアの開発は現在3段階まで完了した。6段階の研究計画は、(1)看護過程のレクチャー(2)代表事例の展開(3)14事例の展開(4)学習者の課題発見(5)関連図の作成(6)学習者のもつ個別事例が展開できるシステムづくりである。 次年度の研究課題は、3段階までの基礎ソフトウェアのブラッシュアップを島津エスディと共同研究で進め、6段階までの計画を完成することにある。
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