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2008 年度 実績報告書

糖尿病患者の療養関連QOLの向上とその血縁者の予防行動促進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19390555
研究機関東京大学

研究代表者

数間 恵子  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10114258)

キーワード糖尿病 / Quality of Life / 評価尺度 / 予防行動 / 療養行動
研究概要

糖尿病療養関連QOLを評価する尺度の作成にあたり、以下の2点を目的として、30〜70歳の2型糖尿病患者を対象に自記式質問紙調査を行った。
1.糖尿病腎症患者にも適用拡大した糖尿病食事関連QOL尺度改訂版の信頼性・妥当性を検討し、さらに短縮版を作成すること。
2.糖尿病運動関連QOL尺度の信頼性・妥当性を検討すること。
糖尿病食事関連QOL尺度改訂版は、昨年度実施した医療者対象の調査に用いた原案を、昨年度の調査結果に基づいて一部修正し、調査に用いた。糖尿病運動関連QOL尺度は、昨年度の文献レビューと患者・医療者への面接結果を基に作成した原案を調査に用いた。
対象となった都内2クリニック通院中の2型糖尿病患者202名のうち、181名から有効回答を得た。糖尿病食事関連QOL尺度改訂版は、因子分析の結果、原版と同様の3因子構造であることが確認された。内的整合性はクロンバックのα係数が0.7以上、再現性は級内相関係数が0.53〜0.78と概ね良好であった。因子分析で因子負荷量の高かった項目は、昨年度の医療者対象の調査結果でも重要度が高いとの回答を得た項目であったため、これらの項目を用いて短縮版を作成した。糖尿病運動関連QOL尺度は、因子分析の結果、「運動の受益感(目常生活)」「運動の負担感」「運動の楽しさ」「運動の受益感(疾患管理)」の4因子構造が確認された。内的整合性はクロンバックのα係数が0.7以上、再現性は級内相関係数が0.69〜0.79といずれも良好であった。
本年度の調査結果から、糖尿病食事関連QOL尺度改訂版および短縮版と糖尿病運動関連QOL尺度は、いずれも糖尿病療養関連QOLを評価する尺度として、妥当性・信頼性を有することが示された。現在、これらの尺度を用いて糖尿病療養関連QOLを測定し、QOLに影響を与える因子を同定するための縦断調査を実施中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 糖尿病食事関連QOL尺度改訂版の短縮版開発に向けてDelphi法を用いた検討2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤栄子,沢丞,柴山大賀,西垣昌和,落合亮太,鈴鴨よしみ,門脇孝,数間恵子
    • 学会等名
      第51回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      東京・東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-05-22
  • [備考]

    • URL

      http://www.adng.m.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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