研究概要 |
本研究は、NICUに勤務する臨床の看護師とネットワークを構築するとともに、NICUに入院している子どもをもつ家族に対して、アセスメントツールの有用性を検証し、さらに健全な家族の育成、促進をするための介入方法について検討することを目的にしている。本年度の課題として、(1)家族看護アセスメントツールの臨床への適応検討(2)家族面会を阻む理由としての感染対策に対する看護師の認識調査(3)臨床看護師とのネットワークの構築のための事例検討会の開催(3)NICUにおける家族介入に関する文献のシステマテックレビュー(5)米国、韓国でのNICUやハイリスク妊婦や子どもに対する支援システムの視察(6)健康な子どもをもつ家族の変化について調査。以上の6つの課題を実施した。 NICUにおける家族アセスメントツールは臨床において2施設で使用することが決定した。その評価をするために看護師の実施前後の調査を次年度実施する予定である。家族に対して看護をする中でその重要なこととして、家族面会がある。しかし感染の問題から面会の制限などがある。この状況について看護師の認識について質的研究を行った。現在分析中であるが、施設により感染対策は異なり、看護師は家族面会という視点からその状況を受け入れているもの、そうでないものなど様々であった。また、臨床とのネットワークとしても事例検討会を毎月開催しており、臨床看護師が毎回20名程度参加している。 ハイリスク児をもつ家族と比較するための健康な子どもをもつ家族を対象とした調査では、親役割、仕事役割と子どもをもつことによる変化、心理的健康度、親が認識する子どもの気質、親役割の関連を分析した。これらは学会発表している。 今後は臨床と連携した事例検討会を継続し、家族アセスメントツールの評価し、その有用性を検討する。さらに介入について検討をしていくこととしている。 今後は臨床と連携した事例検討会を継続し,家族アセスメントツールの評価し,その有用性を検討する。さらに介入について検討をしていくこととしている。
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