研究課題/領域番号 |
19390563
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研究機関 | 聖路加看護大学 |
研究代表者 |
江藤 宏美 聖路加看護大学, 看護学部, 准教授 (10213555)
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研究分担者 |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
中山 和弘 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (50222170)
西原 京子 財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 研究員 (80172683)
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キーワード | 乳児 / 睡眠・覚醒 / 行動分析 / 録画分析システム / Webシステム / 添い寝 / 動画分析 / SIDS |
研究概要 |
本研究を進めるにあたって3つの目標をたてた。 1.生後2週目から3か月の乳児のデジタルデータを収集し、継続的な乳児の観察分析を通して、母児同室下における睡眠覚醒状態の経過を詳細に分析し、その特徴を明らかにする。2.乳幼児の睡眠覚醒状態のデジタルデータを収集・分析するシステム(ハード・ソフトウェアを含め)の洗練を行い、完成する。3.研究者とのネットワークを深め、各研究者間をつなぐプラットホームを構築し、学際的な研究チームとして、データの国際比較を行う。 1.については、現在のところ5人の乳児の夜間の睡眠データを生後2週目から継続して、4週目、7週目、12週まで、4点でデジタル録画として収集することができた。同時に、アクチグラフと睡眠日誌も併用して、夜間の睡眠リズムも観察した。結果として、7週目を過ぎたところから、ほぼ20分だったNREM睡眠の長さが延長してきていることが観察された。また、その頃には概目リズムもほぼ形成されることが確認された。 2.については、「覚醒に関する低侵襲計測・評価法の研究開発」の業務委託を行い、専門的な視点でのアドバイスを得ている。次年度にむけて、乳児の睡眠画像の分析、あるいは乳児の四肢動作の分析を行うことを視野に入れて、ハードウェアの試作と購入を検討した。ハードウェアに関しては、動画分析で実績のある既成の機械を購入する方向で進めている。 3.については、第21回アメリカ睡眠学会や第32回日本睡眠学会に参加し、研究内容を発表することで、周辺領域の研究者との意見交換やネットワークづくりを行った。また、添い寝をしない欧米の乳児の睡眠状態について、母子の同調睡眠の視点から、米国の睡眠研究者たちと意見交換を行い、ネットワークの輪を広げた。
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