本研究の目的は、複数の施設の病棟や外来においてアクション・リサーチを実施し、子どもと家族の看護を阻む状況を変革させ、ケアリングと癒しの環境を創造することにある。以下の5段階に分けて、計画した。 (1)文献検討(平成19年度) 子どもと家族の看護を阻んでいる現象、状況を阻む状況を明らかにする。 (2)ケアレビュー(平成19年度) 子どもと家族の看護を阻んでいる現象、状況を阻む状況を明らかにする。 (3)フィールドワーク(平成20年度) 米国のコロラド州デンバーにあるChildren's Hospitalのケアリング理論を導入している病棟を見学するとともに、Dr.Watsonらと、本研究の施設別アクション・リサーチについて討議する。 (4)施設別アクション・リサーチ(平成20~22年度) 看護師が子どもと家族の看護を阻む状況をどのように明確化し、周囲を巻き込みながらどのように変革してゆくのか、その一連のプロセスを明らかにする。 (5)ケアリングと癒しの環境創造についての統合的な考察・評価(平成22年度) 施設別アクションリサーチ・によって得られた結果を統合し、「ケアリングと癒し」に関する概念を用いて、ケアリングと癒しの環境創造について考察・評価する。
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