研究課題/領域番号 |
19390565
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
正木 治恵 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (90190339)
|
研究分担者 |
谷本 真理子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (70279834)
黒田 久美子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (20241979)
喜多 敏明 千葉大学, 医学部, 准教授 (00283078)
高橋 良幸 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (30400815)
鳥田 美紀代 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 助教 (50325776)
|
キーワード | 高齢者 / 評価指標 / 健康アセスメント / 日常倫理 / セルフケア / 東洋医学 |
研究概要 |
本年度は、高齢者の主体的な健康を創出・支援するための老人看護専門技術の評価指標を、実践現場で利用可能な評価ツールとすることを目的として検証を行った。老人保健施設および総合病院で看護実践を行う看護師が評価指標を実際の看護場面を振り返り採点し、項目の示唆性・診断性・簡明性の3点から評価してもらった。その結果をもとに、指標の前提・項目の表現・項目カテゴリー・項目数を修正し、高齢者の主体的な健康を創出・支援する老人看護専門技術の評価ツールとして完成させた。また、指標開発にあたって東洋医学を参考にするために、中医の考え方に基づく整体看護(中国語)を翻訳した。完成させた評価ツールは以下の3つの指標から成る。 1.【高齢者の健康アセスメント指標】(33項目):高齢者の健康を<安定性><実現性><全体性>の3側面からアセスメントする指標で、看護師からみた健康の側面と、高齢者自身の主観の側面を含む 2.【高齢者の日常倫理に基づく健康管理技術の指標】(37項目):病院や施設において高齢者に日常的に行われているケア場面で、看護師の倫理意識を反映する援助技術の指標 3.【高齢者へのセルフケア支援技術の指標】(15項目):東洋医学のバランスの視点を参考にし、高齢者自らが全体のバランスを整えることに着目して導いたセルフケア支援技術の指標 作成した指標は、高齢者の主体的な健康をより包括的に捉え、実践現場における高齢者ケア技術の質を高める評価ツールとして開発したことに意義がある。
|