研究課題
中年男性に対しテーラーメイドな運動支援プログラムを開発し「まちの保健室」で使用し、参加者にみられた効果や変化を記述し、プログラムの評価を行った。対象者9名に適用した。初回に運動バリア・食行動評価・運動に関するレディネスを調査し、月一回の集団運動支援・座談会・個別面接と電話による支援を6ヶ月間実施し、対照群無しの前後比較介入試験を実施した。介入にはTrans theoritical modelと社会的認知理論を使用した。介入の評価は、3ヶ月・6ヶ月・一年後(終了後半年)に実施した。結果:内臓脂肪・体脂肪・体重については開始と終了時(6ヶ月時)の比較で統計的に有意であった。6ヶ月後において、体脂肪量は身体測定の対象者8人全員の値が改善し、内臓脂肪・体重については7人が改善した。運動に関するレディネスのプロセスを考慮し介入した結果、専門家や家族の支援、ライフサイクルの中で退職時が有効であるという示唆を得た。だが、1年後にも効果が継続していたのは体重のみであった。結論:参加者はほぼ全員が運動習慣を確立でき、その結果、研究終了時(6ヶ月時)の内臓脂肪断面積・体脂肪量・体重について、1年後の体重について改善した。更なる効果を出すには骨格筋を鍛える目的で、レジスタンス運動の実施が必要である。また、参加者が陥りやすい運動バリアや起こった行動変容が明らかになった。パイロットスタディにて開発したプログラムを用いて、現在、対照群ありの前後比較介入試験を実施している。これまでの健康相談を実施する「通常群」と新プログラムで運動支援と食行動変容支援を提供する「新プログラム群」を設定し、「まちの保健室を利用する中高年男女にテーラーメイドで短時間に行う健康相談プログラムが健康増進に与える効果の検証」を実施し、その効果を検証しようと研究を推進している。
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