研究課題/領域番号 |
19390573
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研究機関 | 西九州大学 |
研究代表者 |
村田 伸 西九州大学, リハビリテーション学部, 教授 (00389503)
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研究分担者 |
小野 ミツ 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (60315182)
大山 美智江 福岡県立大学, 人間社会学部, 研究員 (40448816)
山崎 先也 富山大学, 医学薬学研究部, 准教授 (20352354)
豊田 謙二 熊本学園大学, 社会福祉学部, 教授 (60244802)
村田 潤 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (00304428)
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キーワード | 在宅高齢者 / 転倒予防 / 身体機能 / 認知機能 / 心理機能 / ランダム化比較試験 |
研究概要 |
20年度に実施した集団的転倒予防プログラムの効果判定結果を受け、21年度に個別的転倒予防プログラムを作成した。本年度は、その個別的転倒予防プログラムの効果判定を行うために、追跡調査を継続して実施した。本年度までに転倒調査、身体・認知・精神心理機能検査を実施した高齢者数は述べ1,505名となり、重複(継続)調査者を除くと754名の調査が行えた。これは対象地域(福岡県福智町方城地区)の高齢者数(2,040名)の37%に相当する。 本年度の実施者314名における過去1年間に転倒を経験した高齢者は18%(過去3年間の転倒率は22~24%)であり、調査を開始後初めて20%を割った。統計学的には有意差は認められないが、個別的転倒予防プログラムの介入効果がある程度は認められたと考えられる。また、トランスセオレティカルモデルの構成概念であるステージアルゴリズム尺度にあわせ、対象高齢者にウォーキング、各種健康体操、バランストレーニングなどの介入をした結果、行動変化のステージは有意に高まり、運動を継続している高齢者の割合が増えている。現在、転倒予防を含めて健康増進のために、定期的に運動を行っている高齢者(行動変化ステージの実行期と維持期)は72%に及んでいる。運動習慣に関する全国調査(厚生労働省)によると、高齢者で運動習慣のある者の割合は男女ともに40%を下回っており、本研究の対象地域の転倒予防に対する意識が高いことは明らかであり、本研究における社会的意義は大きかったと考えられる。なお、本研究の助成対象期間は終了したが、福智町役場と福智町社会福祉協議会の支援を受け、次年度以降も転倒予防に向けた事業が継続されることとなった。短期間では、高齢者の著明な転倒予防効果は認められなかったが、今後も継続調査を行い長期間での介入効果を期待している。
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