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2010 年度 実績報告書

「マニラ戦」の実像と記憶:平和のための地域研究

研究課題

研究課題/領域番号 19401007
研究機関一橋大学

研究代表者

中野 聡  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00227852)

研究分担者 吉田 裕  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20166979)
宮地 尚子  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60261054)
永井 均  広島市立大学, 広島平和研究所, 准教授 (40347620)
キーワード歴史学 / 政治学 / 地域研究 / 社会系心理学
研究概要

日米の市街戦下に市民10万人が犠牲になったとされるマニラ戦(1945年2月~3月)の実像と記憶を考究する本科研費プロジェクトの最終年度である22年度は、引き続き、1内外における研究成果の発信に力をいれるとともに、2資料収集・インタビュー調査の継続、3研究成果の発表と社会還元・研究成果を総括する研究集会の東京での開催を準備・実行した。具体的には、1に関して中野聡が平成22年年2月にマニラに出張してマニラ私立大学およびアテネオ・デ・マニラ大学でメモラーレ・マニラ財団が主催するワークショップに参加し、2に関しては、中野が同出張にて、また永井均が平成23年3月にマニラ出張にて補充の資料収集を実施した。さらに3に関しては、平成23年年3月13日に、研究成果を総括するシンポジウムを一橋大学において開催すべく準備を進めたが、3月11日に発生した東日本大震災により開催を延期せざるを得なくなった。しかし未執行の科研費の平成23年度への繰り越しが認められたために、再度シンポジウムの開催を企画し、平成24年7月24日、本科研費研究分担者・連携研究者・研究協力者ならびにジョージ・ワシントン大学エリオット・スクールのヤン・ダーチン教授、メモラーレ・マニラ財団のベニト・レガルダ・ジュニア博士およびイサベル・カーロ・ウィルソン元大使を米国およびフィリピンから招聘して、シンポジウムを開催した。あわせてマニラ戦関係資料の相互翻訳・出版にむけて資料の翻訳作業を進め、研究論文集・史料集および論文集の出版に向けた検討を完了した。

  • 研究成果

    (27件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (10件) 学会発表 (5件) 図書 (11件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 新刊書紹介永井均著『フィリピンと対日戦犯裁判1945~1953年』2011

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 雑誌名

      東南アジア歴史と文化

      巻: 40 ページ: 183-187

  • [雑誌論文] 対米従属と戦争責任問題へのダブルスタンダードがもたらしたもの(特集サンフランシスコ講和会議60年)2011

    • 著者名/発表者名
      吉田裕
    • 雑誌名

      前衛

      巻: 874 ページ: 164-175

  • [雑誌論文] 特集にあたって(検証アジア・太平洋戦争)2011

    • 著者名/発表者名
      吉田裕
    • 雑誌名

      年報・日本現代史

      巻: 16 ページ: 1-4

  • [雑誌論文] 災厄のもたらす身体--被災地から性産業へ(特集痛むカラダ--当事者研究最前線)2011

    • 著者名/発表者名
      宮地尚子
    • 雑誌名

      現代思想

      巻: 39(11) ページ: 118-125

  • [雑誌論文] 歴教協第29回中間研究集会報告日中戦争の実相とは?--日本軍の治安戦と三光作戦2011

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 778 ページ: 64-72

  • [雑誌論文] 米軍基地と植民地主義2010

    • 著者名/発表者名
      林博史
    • 雑誌名

      戦争責任研究

      巻: 70 ページ: 6-16

  • [雑誌論文] 歴史研究最前線(60)兵士の視点から見えてくるもの2010

    • 著者名/発表者名
      吉田裕
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 759 ページ: 68-73

  • [雑誌論文] 日本の戦争責任「免責」の歴史構造--戦後日中関係の視点から2010

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 雑誌名

      戦争責任研究

      巻: 70 ページ: 17-31

  • [雑誌論文] 歴史研究最前線(64)日中歴史共同研究<近現代史>をどう読むか--政治的利用に終わらせないために2010

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 雑誌名

      歴史地理教育

      巻: 764 ページ: 74-79

  • [雑誌論文] 国民を戦闘に参加させるためのマニュアル-大本営陸軍部「国民抗戦必携」2010

    • 著者名/発表者名
      林博史
    • 雑誌名

      戦争責任研究

      巻: 68 ページ: 45-57

  • [学会発表] 総論2011

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 学会等名
      マニラ戦の実像と記憶:未来に向けていかに記憶するか
    • 発表場所
      一橋大学(第3研究館)
    • 年月日
      2011-07-24
  • [学会発表] 象徴としてのマニラ戦-米太平洋陸軍の戦争犯罪捜査をめぐる断章2011

    • 著者名/発表者名
      永井均
    • 学会等名
      マニラ戦の実像と記憶:未来に向けていかに記憶するか
    • 発表場所
      一橋大学(第3研究館)
    • 年月日
      2011-07-24
  • [学会発表] 日本軍の暴力化の背景としての中国戦線-治妥戦=三光作戦を事例に-2011

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 学会等名
      マニラ戦の実像と記憶:未来に向けていかに記憶するか
    • 発表場所
      一橋大学(第3研究館)
    • 年月日
      2011-07-24
  • [学会発表] マニラ戦とベイビューホテル事件2011

    • 著者名/発表者名
      林博史
    • 学会等名
      マニラ戦の実像と記憶:未来に向けていかに記憶するか
    • 発表場所
      一橋大学(第3研究館)
    • 年月日
      2011-07-24
  • [学会発表] 日本軍の治安戦と三光作戦2010

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 学会等名
      国際ワークショップ『日中戦争の深層』
    • 発表場所
      新潟大学人文学部(招待講演)
    • 年月日
      2010-11-14
  • [図書] 兵士たちの戦後史2011

    • 著者名/発表者名
      吉田裕
    • 総ページ数
      299
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] アメリカの影のもとで(藤原帰一・永野善子編)2011

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 総ページ数
      117-153(304頁)
    • 出版者
      法政大学出版局
  • [図書] 過ぎ去らぬ過去との取り組み:日本とドイツ(佐藤健生,ノルベルト・フライ編)2011

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 総ページ数
      157-175(329頁)
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 東アジアの歴史摩擦と和解可能性:冷戦後の国際秩序と歴史認識をめぐる諸問題(菅英輝編)2011

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 総ページ数
      294-317(545頁)
    • 出版者
      凱風社
  • [図書] 近現代日本の戦争と平和(粟屋憲太郎編)2011

    • 著者名/発表者名
      永井均
    • 総ページ数
      303-366(484頁)
    • 出版者
      現代史料出版
  • [図書] 震災トラウマと復興ストレス2011

    • 著者名/発表者名
      宮地尚子
    • 総ページ数
      63
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 日本軍の治安戦2010

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 沖縄戦が問うもの2010

    • 著者名/発表者名
      林博史
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      大月書店
  • [図書] 平和と和解の思想をたずねて(平和と和解の研究センター編)2010

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 総ページ数
      20-42(352頁)
    • 出版者
      大月書店
  • [図書] 記憶の地層を掘る:アジアの植民地支配と戦争の語り方(今井昭夫・岩崎稔編)2010

    • 著者名/発表者名
      中野聡
    • 総ページ数
      231-252(272頁)
    • 出版者
      御茶の水書房
  • [図書] 戦争を知らない国民のための日中歴史認識:『日中歴史共同研究<近現代史>』を読む2010

    • 著者名/発表者名
      笠原十九司編著
    • 総ページ数
      271
    • 出版者
      勉誠出版
  • [備考] 研究内容・研究成果の一部を「平和と和解の研究センター」ウェブサイトで公開している。より本格的な研究公開ウェブサイトも本センター・ウェブサイトからリンクさせる予定である。

    • URL

      http://cspr.soc.hit-u.ac.jp/

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公開日: 2013-06-26  

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