研究課題/領域番号 |
19401015
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
細井 尚子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40219184)
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研究分担者 |
粟屋 利江 東京外国語大学, 総合国際学研究院, 教授 (00201905)
板谷 徹 沖縄県立芸術大学, 芸術文化学研究科, 教授 (20130867)
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90138181)
中野 照男 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 副所長 (20124191)
山本 宏子 岡山大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70362944)
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キーワード | 仮頭 / 仮面 / アジア / 身体表現 / 芸能 / 民俗 / 祭礼 / 儀式 |
研究概要 |
最終年度に当たる平成22年度は、下記のように1回の研究会、1回の国内調査、2回の海外調査を実施し、2011年3月に研究成果報告書を刊行した。 研究会:2010年5月2日(於立教大学)昨年度報告・今年度計画・研究成果報告関係・今後の展開計面など 調査: (1)2010年8月8日~19日 中国チベット自治区ラサのショトゥン祭における仮頭調査 *申請時計画書では平成20年度に調査をする予定だったが、当時当該地区の社会情勢が不安定だったため延期、今年度実施した。ショトゥン祭で上演される仮頭を用いるラモの記録撮影のほか、実演者への聞き取り調査、実際に用いる仮頭の計測・撮影などデータ収集も実施した。 (2)2010年10月30日~11月2日中国北京故宮博物院などで仮頭関連資料調査 (3)2010年12月24日~25日伊勢太神楽調査 *本科研課題の今後の展開も視野に含め、日本における民俗的・宗教的文脈の交点にあり、現在も伝統的な形で存続している仮頭として、伊勢太神楽を対象とした。記録撮影と実演者への聞き取り調査を実施した。 研究成果報告書:『アジアの無形文化における仮頭の研究-仮面との比較から-』2011年3月立教大学アジア地域研究所より刊行。本科研の成果である仮頭の属性について確認し、メンバー全員と研究協力者の論文、並びにブータン・トンサゾンのツェチュで用いられる仮頭のデータ資料を収録した。 今後は本科研で得た成果を基に、視界をアジアからユーラシア大陸に広げる。アジアの「ハレ」「ケ」、ヨーロッパの「大宇宙」「小宇宙」という2界観念に注目し、2界を移動する存在として現出する仮頭・仮面を窓口に、ユーラシア大陸で共有すると考えられる人間の死生観・世界観に基づく世界認知について研究を展開する.
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