研究課題/領域番号 |
19401029
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
梅村 坦 中央大学, 総合政策学部, 教授 (90124289)
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研究分担者 |
庄垣内 正弘 京都産業大学, 文化学部, 教授 (60025088)
三友 健容 立正大学, 仏教学部, 教授 (50062865)
吉田 豊 京都大学, 文学研究科, 教授 (30191620)
松井 太 弘前大学, 人文学部, 教授 (10333709)
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キーワード | 国際情報交換 / 中国:ドイツ / トゥルファン / ベゼクリク / 古文書 / ウイグル / ソグド / ブラーフミー文字 |
研究概要 |
昨年度に構築し、運用をはじめたグループ内部公開のウェブサイトが日本の研究分担者、中国、ドイツの研究協力者によって本格的に利用され、画像や文書データが研究対象として十二分に生かされた。一方で、なお欠落していた画像の新規撮影、展示中の写本類の特別調査をトルファン博物館においておこない、ウェブ上での資料確定をすすめた。ウェブサイトが非公開となっているのは、中国所蔵資料については中国国内で最初に公表するという中国の法規にもとづく当面の措置のためである。 またドイツの研究協力者からはブラーフミー文字資料約80点についての検討結果が報告されたので、これもウェブ上の議論の素材として提供し、関係研究者の研究協力を要請したところ、新たな知見が加えられ、改訂版の作成に至った。このほかに、ドイツおよび中国の研究者によるウイグル文字資料研究の原稿が合計8点、中国で発表されるべく投稿された。ウイグル文字資料については、基本的な読解データが寄せられ、それらのとりまとめをおこなった。 以上の資料研究データ全体については、鈴木健太郎(研究協力者)によって「1980~1981年ベゼクリク出土非漢文文書目録(初稿)」(電子データ版)が作成され、研究分担者、協力者に配布される。これに基づいて、最終成果は中国で出版されるべく準備が進められることになっている。 この間、トルファン博物館で2010年の10月に開催された国際シンポジウム「Turfan Forum on Old Languages of the Silk Road」では、主催者の李肖文物局長(研究協力者)が冒頭で本課題研究を紹介し、梅村坦はその概要と出土資料の意義について報告し、また吉田豊、松井太および中国の研究協力者、ドイツの研究協力者も本研究課題に関連する古文献研究の報告を行った。
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