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2007 年度 実績報告書

東北アジアにおける定着的食料採集社会の形成および変容過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19401030
研究機関東京大学

研究代表者

大貫 静夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70169184)

研究分担者 熊木 俊明  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20282543)
辻 誠一郎  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20137186)
高橋 健  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (20451776)
キーワード考古学 / 新石器時代 / アムール川下流域 / コンドン文化 / ベリカチ文化
研究概要

アムール川下流域の新石器時代多層位遺跡として著名なマラヤ・ガバニ遺跡の発掘調査をロシア側の共同研究者とともに夏季8月に実施した。かつてロシアの研究者によって調査された際の発掘区に隣接する地点に発掘区を調査することにより、かつての調査の成果は簡単な報告しかないためその内容を明らかにすることに努めた。発掘調査では最上層から鉄器時代の遺物が出土したが、主体となる層ではアムール川下流域の新石器時代を代表する三つの文化、コンドン、マルイシェヴオ、ヴォズネセノフ文化の遺物、遺物を検出し、それらの間の相対的な序列をほぼ確定することができた。またそれぞれ各文化期の細別を考えるための良好な資料を得ることができた。また、これらのアムール川下流域に典型的な土器群の他に、シベリアのベリカチ文化の土器も多く出土し、このアムール川の最下流地域が新石器時代に極東とシベリアの接点となっていたことが確かめられた。
これらの発掘した調査資料は、冬季の12月にハバロフスクを訪れて、夏季発掘資料の整理作業をロシア側共同研究者とともに実施した。出土した土器の図面作成、拓本作成、写真撮影を行った。また、出土した石器についても図面作成、写真撮影を行った。これに併行して、国内では土器付着炭化物の年代測定を実施したが、さらに次年度以降測定数を増やす予定である。
次年度繰越分の作業として、翌年に継続して出土した遺物の図面整理をおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] マラヤガバニ遺跡における考古学的調査(2007年度)2008

    • 著者名/発表者名
      福田正宏・大貫静夫, 他
    • 雑誌名

      第9回北アジア調査研究報告会要旨集

      ページ: 30-33

  • [雑誌論文] マラヤ・ガバニ遺跡の年代評価(2007年度)2008

    • 著者名/発表者名
      国木田大・大貫静夫, 他
    • 雑誌名

      第9回北アジア調査研究報告会要旨集

      ページ: 34-37

  • [雑誌論文] 東シベリアとアムール下流域との先史狩猟採集民間にみられる交渉関係史の解明2008

    • 著者名/発表者名
      福田正宏・大貫静夫, 他
    • 雑誌名

      日本考古学協会第74回総会研究発表要旨

      ページ: 100-101

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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