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2008 年度 実績報告書

東北アジアにおける定着的食料採集社会の形成および変容過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19401030
研究機関東京大学

研究代表者

大貫 静夫  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70169184)

キーワード考古学 / ロシア / アムール川
研究概要

昨年度に引き続きアムール川下流域の多層位遺跡であるマラヤ・ガバニ遺跡の発掘調査をロシア側の共同研究者とともに夏季8月に実施した。昨年度の発掘区に隣接する地点に発掘区を二カ所設定し調査することにより、変遷過程の実態をより明らかにすることに努めた。発掘調査では最上層から鉄器時代の遺物が出土したが、主体となる層ではアムール川下流域の新石器時代を代表する三つの文化、コンドン、マルイシェヴォ、ヴォズネセノブ文化の遺物、遺物を検出し、それらの間の相対的な序列を今回もほぼ確定することができた。またそれぞれ各文化期の細別を考えるための良好な資料を得ることができた。また、これらのアムール川下流域に典型的な土器群の他に、シベリア尖底土器系のベリカチ文化はこのアムール川の最下流地域の新石器文化の中ではマルイシェヴォ文化との関係が深いことが確かめられたが、両者の具体的な関係はまだ分析を必要としている。
これらの発掘した調査資料は日本に持ち帰ることはできないため、今回も冬季の12月にハバロフスクの博物館を訪れて、夏季発掘資料の整理作業をロシア側共同研究者とともに実施した。出土した土器の図面作成、拓本作成、写真撮影を行った。また、出土した石器についても図面作成、写真撮影を行った。また、この間にロシア側共同研究者と夏奉の調査成果について討議を行った。昨年度及び今年夏季の発掘調の際に現地で作成した図面や撮影した写真の整理を国内で実施した。これに併行して、国内では周辺地域との比較研究を推進するため資料収集をおこなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] マラヤガバニ遺跡における考古学的調査(2008年度)2009

    • 著者名/発表者名
      森先一貴・大貫静夫他
    • 雑誌名

      第10回北アジア調査研究報告会要旨集

      ページ: 5-8

  • [雑誌論文] 揖婁の考古学2009

    • 著者名/発表者名
      大貫静夫
    • 雑誌名

      国立歴史民俗博物館研究報告 151

      ページ: 129-160

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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