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2009 年度 実績報告書

ブラジル・パンタナールの伝統的な湿地管理システムを活かした環境保全と内発的発展

研究課題

研究課題/領域番号 19401035
研究機関立教大学

研究代表者

丸山 浩明  立教大学, 文学部, 教授 (50219573)

研究分担者 宮岡 邦任  三重大学, 教育学部, 准教授 (70296234)
吉田 圭一郎  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (60377083)
仁平 尊明  筑波大学, 生命環境科学研究科, 講師 (60344868)
キーワードブラジル / パンタナール / 湿地生態系 / ワイズユース / 環境保全 / 内発的発展 / エコツーリズム / ネグロ川
研究概要

本年度は,これまでのパンタナール研究でまだ調査が行われていない南パンタナールのネグロ川上流域を事例に,湿地生態系の環境動態や,近年の急速な経済開発が本地域の自然・社会環境に及ぼすさまざまな影響について実地調査を行った。研究対象地域のネグロ川上流域は,マットグロッソドスル州の州都であるカンポグランデや,アキダウアーナといった諸都市に近接しており,湿地生態系に対する人為的ストレスがとりわけ強い地域である。具体的な調査内容と成果は,以下の通りである。
1.マットグロッソドスル州におけるパンタナール研究のメッカであった,UNIDERP大学の研究施設としてネグロ川上流域に設置されたPausada Araraunaを拠点に,多様なビオトープの分布状況やそれらの形成要因について調査した。本地域には,とくにムルンドゥ(murumdu)と呼ばれるアリ塚に起因して形成されたと考えられる円形状の土地の高まり(vegetated earthmounds)が数多く分布することがわかった。
2.UNIDERPやマットグロッソドスル州連邦大学(UFMS)などの大学研究機関,EMBRAPAなどの政府機関,コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)といった環境保護団体などが,これまでに本地域で実施してきた調査・研究プロジェクトやその成果について調査を行った。南パンタナールでは,1998年以降,生物多様性の把握とその保護を目的とする湿地生態系のアセスメントプロジェクト(RAP : Programa de Avaliacao Rapida)などが展開されてきた。
3.都市からの近接性の良さから,本地域には多数の農場民宿が立地し,さまざまなエコツーリズム用のプログラムを提供している。知名度の高まりとともに,日本など海外からもガイドをともない観光客が訪問している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ブラジル・南パンタナールの伝統的な農場経営とその課題-バイアボニータ農場の事例-2009

    • 著者名/発表者名
      丸山浩明, 仁平尊明, コジマA.Y.
    • 雑誌名

      地理空間 2

      ページ: 99-132

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ブラジル・パンタナールにおける熱帯湿原の持続的開発と環境保全(18)-ポッカの周年開放がもたらした自然・経済・社会的諸問題-2009

    • 著者名/発表者名
      丸山浩明
    • 雑誌名

      日本地理学会発表要旨集 76

      ページ: 101

  • [学会発表] ブラジル・パンタナールにおける熱帯湿原の持続的開発と環境保全(18)-ポッカの周年開放がもたらした自然・経済・社会的諸問題-2009

    • 著者名/発表者名
      丸山浩明
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2009-10-25
  • [学会発表] ブラジル・パンタナールにおける熱帯湿原の人間活動と植生荒廃2009

    • 著者名/発表者名
      吉田圭一郎
    • 学会等名
      日本湿地学会大会(学術報告会)
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2009-09-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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