研究概要 |
国連により2001年には, 21世紀の国際社会の共通開発目標として「ミレニアム開発目標(MDGs : Millennium Development Goals)」を設定した。具体的な数値目標として2015年までに達成する8テーマ, 18ターゲット, 48指標を掲げている。本研究と関連ある「目標7 : 環境の持続可能性を確保する」「目標8 : 開発めためのグローバル・パートナーシップを構築する」の2目標に従い本研究を進める。また, 2002年ヨハネスブルグサミットの, 地球共同体の持続可能な開発の「基本構成3要素 : 経済開発・社会開発・環境保全」を相互依存・相互補給して進める。 本研究の目的であるボルネオ・カリマンタン島マレーシア・インドネシア国境地域・タラカン島を現地調査し, 流域周辺の森林・川辺林の破壊・パーみオイル大規模プランテーション・2008年度かち石油資源開発の状況の調査を進めた。 こめ地域の衛星画像より環境影響評価の最終評価報告書以前に, 森林伐採が進められていることが明確になった。この状況について現地調査を進めた。また, 石油資源開発に全面依存をしているインドネシア・東カリマンタン州タラカン, または, マレーシア・サバ州との国境付近では住民の大規模プランテーション建設の反対運動が起きている。2008年11月以降はパームオイルの価格下落と共に大規模プランテーション開発の速度が落ちた。しかし, 地域文化の立場から, 森の民, 森の精を守り, 生活環境の保護を実施することで, 現存する環境資源の保全にも繋がる。とのように, 衛星画像により判明する国境付近での環境保全の調査をすすめることで, マレーシア・インドネシアの環境保全・環境回復の究明をすすめた。
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