平成21年度では、前年度の研究結果に基づいて、中国におけるプラントシステムの安全確保に向けた「社会的基盤」と「技術的基盤」の構築によって、産業安全を確保するためのシステムとして、さらなる共通の基盤構築を行った。また、日中両国の安全管理の専門家を参加対象とした国際シンポジウムを開催し、本調査研究の成果についての学術交流を行った。 1)リスクマネジメントの実施方法やモニタリングシステムを調査対象企業に有効に応用することを試みた。 2)中国版安全文化評価ツールの評価基準を確立し、その結果に基づいて開発した安全文化定着化のための教育プログラムを調査対象企業に展開することを試みた。 3)大規模災害報告システム(MARS)の調査対象企業での試行を検討した。 4)企業コンプライアンスおよび社会的責任(CSR)を浸透させるためのガイドラインを調査対象企業に活かすことを試みた。 5)「2009 china-Japan Symposium on Safety Management Theory and Practice」を開催し研究の成果を公表した。日中両国の安全管理の専門家の間に活発な学術交流を行った。(開催場所:中国西安市)
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