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2010 年度 研究成果報告書

シエラレオネ共和国都市部の精神保健状況に関する複合科学的な研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19402010
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分海外学術
研究分野 地域研究
研究機関龍谷大学

研究代表者

落合 雄彦  龍谷大学, 法学部, 教授 (30296305)

研究分担者 金田 知子  神戸女学院大学, 文学部, 准教授 (10351850)
研究期間 (年度) 2007 – 2010
キーワードシエラレオネ / 精神保健 / 精神医療 / 薬物依存
研究概要

本研究の目的は、1990年代に激しい紛争を経験したシエラレオネという西アフリカの小国に注目し、その都市部における精神保健状況を多角的に調査することにあった。主な調査項目は、(1)植民地期の精神保健状況、(2)精神保健の「サービス提供者」の現状とニーズ、(3)精神保健の「当事者」の特性、(4)薬物の乱用状況、(5)薬物取締・リハビリテーション関連の法制度、(6)伝統的治療者の実践活動、の6項目であった。(1)植民地期の精神保健状況としては、公文書館での史料収集の結果、当時の主要な精神疾患や医療施設の詳細を明らかにすることができた。(2)精神保健の「サービス提供者」については、シエラレオネ精神科病院、シティ・オブ・レストなどを対象に調査を行い、その規模、スタッフ、入院患者、課題などの諸項目について情報を収集した。(3)精神保健の「当事者」の特性については、シティ・オブ・レストという施設で共同生活をおくる精神病者に対して聞取調査を行い、「スピリチュアル・アタック」などの主訴があることを考察した。(4)薬物の乱用状況と(5)薬物関連の法制度については、医療機関のほか、「ゲットー」や「カルテル」と呼ばれる薬物密売・喫煙所を訪問して薬物依存症者への聞取調査を実施したり、薬物関連法の情報収集を行ったりした。(6)伝統的治療者の実践については、フリータウン郊外で精神病者への治療を実践する伝統的治療者に対して聞取調査を行った。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2011 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 図書 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] シエラレオネにおけるメンタルヘルスケア2010

    • 著者名/発表者名
      金田知子
    • 雑誌名

      社会科学研究年報 第40号

      ページ: 72-81

  • [雑誌論文] シエラレオネにおける精神障害者施設の利用者の特性-インタビュー調査からの分析-2010

    • 著者名/発表者名
      金田知子・中園直樹
    • 雑誌名

      国際協力論集 第18巻第2号

      ページ: 71-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 西アフリカを襲う国際的な麻薬密輸の脅威2009

    • 著者名/発表者名
      落合雄彦
    • 雑誌名

      エコノミスト 第87巻第36号

      ページ: 48-51

  • [雑誌論文] 分枝国家シエラレオネにおける地方行政-植民地期の史的展開-2008

    • 著者名/発表者名
      落合雄彦
    • 雑誌名

      アフリカ研究 第71号

      ページ: 119-127

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 植民地期シエラレオネにおける狂気の歴史2008

    • 著者名/発表者名
      落合雄彦・金田知子
    • 雑誌名

      龍谷法学 第41巻第3号

      ページ: 111-130

  • [図書] アフリカの紛争解決と平和構築-シエラレオネの経験-2011

    • 著者名/発表者名
      落合雄彦編
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 社会福祉の支援活動-ソーシャルワーク入門-2008

    • 著者名/発表者名
      北川精一・久保美紀共編
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [備考] 報告書『「シエラレオネ共和国都市部の精神保健状況に関する複合科学的な研究」研究成果報告書』(冊子)、2011年3月印刷

  • [備考] ホームページ

    • URL

      http://hare.law.ryukoku.ac.jp/~ochiai/kaken-SL.htm

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公開日: 2012-01-26   更新日: 2018-10-17  

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