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2007 年度 実績報告書

日本、ロシア、カザフスタンの核被害地域における平和観と核兵器認識の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 19402017
研究機関広島大学

研究代表者

松尾 雅嗣  広島大学, 平和科学研究センター, 教授 (40106787)

キーワード平和観 / 核兵器認識 / 核被害 / 意識調査 / 国際比較 / 地域比較
研究概要

本年度は,対象とする3地域の平和観のアンケート調査に重点をおいた。広島市では、広島大学、広島国際学院大学などで約500件、ロシア連邦のトムスク市では、研究協力者ヴィチェンコ教授、デリグラゾーヴァ助教授の助言指導の下に、トムスク教育大学とトムスク国立大学で約500件、カザフスタン共和国のセミパラチンスク市では研究協力者ジュマディーロフ教授、アプサリコフ博士の指導助言の下で、セミパラチンスク医科大学で約500件のアンケート調査を行った。さらに、対照集団の意味も含めて比較対象を拡大し、南米コロンビアのカリ市でロビンスキー教授の指導助言の下で3月中に約300件の調査をコロンビア高等工業教育大学(ICESI)で終了する予定である。
広島市のデータはほぼ集計を終えたが、トムスク市とセミパラチンスク市のデータはロシア語からの翻訳作業が終了し、集計処理を始めた段階である。カリ市のデータはスペイン語からの翻訳を来年度早々に終える予定である。調査の実施、調査票の回収と日本への送付、翻訳などに手間取り、集計作業の開始が送れた。また、個別地域の平和観の特性をより鮮明にするために、戦災や虐殺の歴史をもつ、ドイツ・オズナブリュック大学、韓国・済州大学の研究者に協力を依頼し、次年度には同様の調査を行うことがほぼ決まっている。
現在のところ、学会発表、論文として公表できる段階ではないが、集計済のデータから見る限り、平和観の構造は調査地点ごとにそれぞれの歴史を反映してかなりの差異を示すことが明らかになっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] カザフスタン共和国セミパラチンスク核実験場近郊における被曝実態解明の試み:被曝証言調査を通して2007

    • 著者名/発表者名
      川野 徳幸
    • 雑誌名

      日本カザフ研究会調査報告書 13

      ページ: 35-52

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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