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2007 年度 実績報告書

「結社」に関する学際的海外学術調査

研究課題

研究課題/領域番号 19402035
研究機関神戸大学

研究代表者

白鳥 義彦  神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (20319213)

研究分担者 油井 清光  神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10200859)
佐藤 光  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80296011)
真下 裕之  神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (70303899)
小山 啓子  神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (60380698)
樋口 大祐  神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90324889)
キーワード結社 / 学際性 / 海外学術調査 / 地域的比較 / 歴史的比較
研究概要

「結社」という研究視点を共有しつつ、フランス、イギリス、インド、中国、台湾、日本等をフィールドとして、社会学、文学、歴史学といった人文学の学際的な共通基盤の上に研究を進めることができた。本研究では「結社」の概念を幅広く捉えるが、「結社」の多様性と、社会における人間の活動を考察する際の「結社」という枠組みの有効性を把握することにつとめた。その上で、フィールドとなるそれぞれの社会における「結社」を具体的に考究することを行った。「結社」は社会を構成する重要な単位としてもとらえることができ、また様々なかたちの社会運動を支える役割を担うこともでき、さらには他者性を保持しつつ多様性をもった共存的な社会の存在を可能にすることもできると考えられる。こうした研究を通じて、最終的には現代諸社会における「結社」の意義を、歴史的な展開のコンテクストを踏まえつつ明らかにするということが本研究の目指すところであるが、本年度はそのために不可欠な基礎的な知見を得ることができた。またとりわけ本年度は、こうして得られた研究成果を生かしつつ、研究代表者および研究分担者のうち四名が分担執筆者として参加した『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』(共生倫理研究会編、昭和堂)を公刊し、著書の刊行という形で現在の段階における研究成果を明らかにすることができた。さらに、同書以外の著書や論文、国内外での学会における発表、学内での研究会などを通じて、研究の成果を明らかにするとともに、研究の深化を図ることができた。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (9件)

  • [雑誌論文] 「叛乱から共存へ-宗教戦争後のリヨンにおける国王の表象と都市の再編-」2007

    • 著者名/発表者名
      小山 啓子
    • 雑誌名

      『西洋史論叢』 29

      ページ: 95-110

    • 査読あり
  • [学会発表] 「都市から宮廷への特使派遣:16世紀リヨンの市参事会・都市住民・王権」2008

    • 著者名/発表者名
      小山 啓子
    • 学会等名
      都市史研究センター/伝統都市の比較史「都市エリートと民衆」
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2008-03-11
  • [学会発表] Liberation and Intolerance-Rereading of Blake's Europe2007

    • 著者名/発表者名
      SATO Hikari
    • 学会等名
      The British Association for Romantic Studies/North American Society of Studies in Romanticism 2007: Emancipation, Liberation, Freedom
    • 発表場所
      University of Bristol, UK
    • 年月日
      20070726-29
  • [学会発表] フランスにおける「アファーマティブ・アクション」をめぐって2007

    • 著者名/発表者名
      白鳥 義彦
    • 学会等名
      2007年度日仏教育学会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2007-10-28
  • [学会発表] William Blakeとインドの連結点-William Hayleyが果たした役割2007

    • 著者名/発表者名
      佐藤光
    • 学会等名
      日本比較文学会東京支部例会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      2007-09-15
  • [学会発表] デュルケームの個人主義について2007

    • 著者名/発表者名
      白鳥義彦
    • 学会等名
      第47回日本社会学史学会大会(シンポジウム報告)
    • 発表場所
      盛岡大学
    • 年月日
      2007-07-01
  • [図書] 「亡命の権利」-フランスにおける難民受け入れ制度-(『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      白鳥 義彦(共生倫理研究会編)
    • 総ページ数
      239-255(総ページ数xv+258頁)
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] イスラーム化の史実と伝説:南アジア史におけるイスラーム信仰戦士(『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      真下 裕之(共生倫理研究会編)
    • 総ページ数
      190-214(総ページ数xv+258頁)
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 近世フランスの大市都市リヨンとイタリア人(『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      小山 啓子(共生倫理研究会編)
    • 総ページ数
      215-238(総ページ数xv+258頁)
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 出会い損ねた「他者」-火野葦平『花の命』における中国人少女の「記憶」について-(『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      樋口 大祐(共生倫理研究会編)
    • 総ページ数
      156-168(総ページ数xv+258頁)
    • 出版者
      昭和堂
  • [図書] 多重所属者の軌跡-陳舜臣の一九三〇年代小説と華人ディアスポラ(『一九三〇年代と接触空間-ディアスポラの思想と文学』分担執筆)2008

    • 著者名/発表者名
      樋口 大祐(緒形 康編)
    • 総ページ数
      42-61(総ページ数249+ii頁)
    • 出版者
      双文社出版
  • [図書] 「エスニック化した学校の発見-フランスの事例」(『移民・教育・社会変動-ヨーロッパとオーストラリアの移民問題と教育政策』分担翻訳)2008

    • 著者名/発表者名
      白鳥 義彦訳(フランソワーズ・ロルスリー著)(ジークリット・ルヒテンベルク編、山内乾史監訳)
    • 総ページ数
      213-260(総数415)
    • 出版者
      明石書店
  • [図書] グローバル化する社会と法(『規範と交渉』法動態学叢書・水平的秩序1、分担執筆)2007

    • 著者名/発表者名
      油井 清光(樫村 志郎編)
    • 総ページ数
      75-91(総ページ数257頁)
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] デリー・スルターン朝の時代(『世界歴史大系 南アジア史2中世・近世』分担執筆)2007

    • 著者名/発表者名
      真下 裕之(小谷 汪之編)
    • 総ページ数
      102-134(総ページ数555頁)
    • 出版者
      山川出版社
  • [図書] Royal Asiatic Society Classics of Islam II. The Muslim World 1100-1700: Early sources on Middle East History, Geography and Travel2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Mashita(ed.)
    • 総ページ数
      8volumes
    • 出版者
      Routledge

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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