研究課題/領域番号 |
19402035
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
白鳥 義彦 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (20319213)
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研究分担者 |
油井 清光 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (10200859)
佐藤 光 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80296011)
真下 裕之 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (70303899)
小山 啓子 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (60380698)
樋口 大祐 神戸大学, 人文学研究科, 准教授 (90324889)
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キーワード | 結社 / 学際性 / 海外学術調査 / 地域的比較 / 歴史的比較 |
研究概要 |
「結社」という研究視点を共有しつつ、フランス、イギリス、インド、中国、台湾、日本等をフィールドとして、社会学、文学、歴史学といった人文学の学際的な共通基盤の上に研究を進めることができた。本研究では「結社」の概念を幅広く捉えるが、「結社」の多様性と、社会における人間の活動を考察する際の「結社」という枠組みの有効性を把握することにつとめた。その上で、フィールドとなるそれぞれの社会における「結社」を具体的に考究することを行った。「結社」は社会を構成する重要な単位としてもとらえることができ、また様々なかたちの社会運動を支える役割を担うこともでき、さらには他者性を保持しつつ多様性をもった共存的な社会の存在を可能にすることもできると考えられる。こうした研究を通じて、最終的には現代諸社会における「結社」の意義を、歴史的な展開のコンテクストを踏まえつつ明らかにするということが本研究の目指すところであるが、本年度はそのために不可欠な基礎的な知見を得ることができた。またとりわけ本年度は、こうして得られた研究成果を生かしつつ、研究代表者および研究分担者のうち四名が分担執筆者として参加した『共生の人文学-グローバル時代と多様な文化-』(共生倫理研究会編、昭和堂)を公刊し、著書の刊行という形で現在の段階における研究成果を明らかにすることができた。さらに、同書以外の著書や論文、国内外での学会における発表、学内での研究会などを通じて、研究の成果を明らかにするとともに、研究の深化を図ることができた。
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