(1)本研究は、フランス、アメリカ、イギリス、南アジアといった、それぞれの社会についてこれまで研究を蓄積してきた研究代表者および研究分担者が、「結社」という共通のテーマに基づき、新たな観点から海外学術調査を行って研究を進めようとするものである。 (2)また、本研究への参加者の各々の専門分野は社会学、歴史学、文学と多岐にわたるが、狭小な専門の枠の中にとどまることなく、分野を超えた幅広い観点から問題に取り組むことは本研究の特長である。 (3)本研究では、フォーマル、インフォーマルなものを含めて人々の集まりを「結社」として広くとらえる視点に一旦立った上で、多様な時代と地域を対象にしながら比較考察を進めることにより、「結社」の本質的な意味を明らかにすることが可能となり、結社」の有する多様な側面を明らかにする。 (4)そして、上記の諸観点から得られた研究成果をもとにして、現実の現代社会の諸問題に対して、新たな視点を提示することが本研究の目的である。
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