本研究の目的は、グローバルに展開する市場主義優先の都市再生に対して、持続可能で生活と生産のバランスのとれた都市再生が政府セクター、市場セクター、市民セクターなど多様な地域主体の協働関係(パートナーシップ)によって実現されるコミュニティ・ガバナンスの過程を、イギリス、オランダ、アメリカ、中国、インドネシア、などの大都市の事例から検討することにある。 さらに市民セクターが自立し、コミュニティ・ガバナンスの主体となりうるために必要な社会的諸条件や社会的基盤整備について考察することにある。 国家セクターと市場セクター、さらに市民セクターとの関係性から都市の事例選定を行い、成長型の都市再生として、アメリカ、イギリス、オランダ、中国、インドネシア、縮小型都市再生として、アメリカ、日本の諸都市を取り上げた。
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