研究分担者 |
島 伸和 神戸大学, 自然科学系先端融合研究環内海域環境教育研究センター, 准教授 (30270862)
佐藤 利典 千葉大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70222015)
佐藤 暢 専修大学, 経営学部, 准教授 (50365847)
熊谷 英憲 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 技術研究主任 (10344285)
篠原 雅尚 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90242172)
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研究概要 |
本研究では,中央海嶺系における海底拡大プロセスを規定する要因としてマントル組成(特に揮発性成分と液層農集元素量の変化)に着目し,これらの変化によってメルト供給量(地殻の厚さに対応)がどのように変化し,さらにそれが中央海嶺の構造と拡大様式にどれだけ影響するかを定量的に明らかにすることを目的とする。本年度は,ホットスポットの影響により段階的にマントル組成に差があると予想される南西インド洋海嶺37。付近のセグメントにおいて地球物理,地球化学観測航海を実施した。 (1)航海準備 地球惑星科学連合大会会場(5月,東京)および東京大学海洋研究所(7月)において,乗船研究者による航海前打ち合わせを行い,既存研究のレビューを行うと同時に観測点配置などの具体的な計画を策定した。また,海底地震計,電位差磁力計,船上磁力計等の観測機器整備を行った。 (2)航海の実施 平成20年1月6日-26日(ポートルイスーケープタウン)に学術調査船「白鳳丸」を利用して,南西インド洋海嶺34°-40°Eのセグメントにおいて観測を行った。主な観測実施項目は1)主として36-38°Eの海嶺軸部および翼部での地形,地磁気,重力観測,2)37°E付近での海底地震計10台を用いた地殻構造探査,3)37°E付近での海底電位差磁力計による電気伝導度構造探査(今年度は7台の機器設置のみ,1年間の観測ののち来年度回収),4)ドレッジによる複数セグメントからでの玄武岩採取8点,である。 (3)初期成果の発表 船上での航海成果はクルーズレポートとして海洋研究所およびJAMSTECに提出した。成果の概要については,国際的な中央海嶺研究組織であるInterRidgeのメールニュース08年3/10号で報告し,InterRidge-Japanのウェブページにおいても公開している。http://ofgs.ori.u-tokyo.ac.jp/~intridgej/report_html/KH07-4-2/KH07-4-2.htm
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