研究分担者 |
小川 泰信 国立極地研究所, 研究教育系, 講師 (00362210)
海老原 祐輔 名古屋大学, 高等研究院, 講師 (80342616)
細川 敬祐 電気通信大学, 電気通信学部, 助教 (80361830)
笠羽 康正 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10295529)
坂野井 健 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80271857)
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研究概要 |
2007年6月24日から2007年12月16日にかけて,れいめい衛星とEISCAT Svalbard radar(ESR)を用いた同時観測を計40回実施し,分子イオン上昇流及び極冠域での極風(ポーラーウィンド)の研究を実施した。また,2005年から2006年に得られたれいめい-ESR同時観測イベントを用いて,昼側カスプにおける熱的イオン上昇流と超熱的イオンの関係を調べた研究成果を学術論文に発表した。 れいめい衛星の粒子観測に基づき,これまでにカスプ域で観測されたものとは性質の異なるイオン群を発見した。高時間分解の粒子観測を生かし,イオン群の生成源は高度約3000km以内であることを明らかにした。この成果は学術論文に掲載が決定されている。 SuperDARNレーダーによるプラズマ密度不規則構造(FAI)観測とれいめい衛星粒子観測の比較から,オーロラ領域のFAIは,オーロラ粒子降下に伴う電子密度空間勾配によって駆動されるプラズマ不安定によって作られていることが分かった。 オーロラ微細構造の太陽天頂角(SZA)依存性の研究では,オーロラ発光域上空において,高時間分解能による連続電子,光学観測が可能で,異なるSZAで十分な統計が可能な観測回数を確保されるれいめい衛星により,電子観測データで,定性的,定量的検証可能性を検討した。全観測データから大局的加速,微細構造加速それぞれの検出条件を確定し,計算機による自動検出を行い,粒子加速の頻度,加速電位差,エネルギーフラックスの統計を獲得した。本研究は,東北大で論文としてまとめられている。 れいめい衛星と非干渉散乱レーダー(グリーンランド,アラスカ)を用いて極域電離圏微細構造を光学,粒子,電波の3手法でとらえる同時観測を実施した。観測データは現在解析中である。
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