• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

イラン・タブリーズ市における組積造歴史的建造物の耐震診断と補強法に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 19404009
研究機関金沢大学

研究代表者

宮島 昌克  金沢大学, 環境デザイン学系, 教授 (70143881)

研究分担者 清野 純史  京都大学, 工学研究科, 教授 (00161597)
吉田 雅穂  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (90210723)
キーワード組積造構造物 / 歴史的建造物 / 耐震診断 / 耐震補強
研究概要

本研究では,タブリーズ市において歴史的価値が高い建造物として有名なタブリーズ城とキャブード寺院を対象として,アナトリア断層を想定地震断層と仮定した耐震診断を行うとともに,耐震補強法について現地の研究協力者と調査研究を行うことを目的としている。
8月に約1週間に亘り研究代表者,分担者,研究協力者で現地調査を実施した。昨年に引き続き,建造物の直近と最上部,中間部に高感度速度センサーを設置し,常時微動計測を行ない,建造物の動特性把握を試みた。その結果,建造物の1次固有振動数,2次固有振動数を把握することができた。昨年実施した地盤の常時微動計測結果と比較すると,キャブード寺院の方がタブリーズ城よりも建物の1次固有振動数が地盤の卓越振動数に近いが,地震時に地盤と建造物が共振するほどその値は近くはないことが明らかとなった。また,多方向からのデジタル写真を合成して3次元映像を作成し,詳細測量を行う方法を試みたが,内部の光量や撮影上の障害物の制約から,よい結果が得られなかった。そこで,昨年に引き続き外観調査により現状での建造物の損傷程度の把握を建造物表面から調査を行った。
以上の成果を総合的に判断して,何らかの耐震対策が必要であると考えられたので,わが国でこれまでに行われた組積造的建造物の耐震補強工事事例を調査し,取りまとめて現地の研究協力者に示すとともに,対象としている建造物への適用の可能性について現地の研究協力者と議論した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Earthquake vulnerability evaluation of adobe structures through mechanics-based simulalion2009

    • 著者名/発表者名
      Kiyono, J.
    • 雑誌名

      Proc. Of Geo-Hazard and Geo-disaster Mitigation 1

      ページ: 150-159

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Experimental investigation of damage for stone masonry2008

    • 著者名/発表者名
      Parajuli, H.
    • 雑誌名

      Proc. of the 2^<nd> NEA-JC Workshop on Current and Future Technologies 1

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] Shear capacity prediction of confined masonry walls subjected to cyclic lateral loading2008

    • 著者名/発表者名
      Bourzam, A.
    • 雑誌名

      JSCE Journal of Structural and Earthquake Engineering 64

      ページ: 692-704

    • 査読あり
  • [学会発表] イラン・タブリーズ市の歴史的建造物バザールの耐震安全性確保に向けた基礎的研究2009

    • 著者名/発表者名
      山口謙太郎
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      琉球大学
    • 年月日
      2009-03-08

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi