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2008 年度 実績報告書

ジャワ島・メラピ火山地域における噴火・地震による大規模土砂災害に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 19404010
研究機関京都大学

研究代表者

藤田 正治  京都大学, 防災研究所, 教授 (60181369)

研究分担者 宮本 邦明  筑波大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00263492)
里深 好文  立命館大学, 理工学部, 教授 (20215875)
堤 大三  京都大学, 防災研究所, 准教授 (40372552)
キーワード土砂災害 / 火山 / 地震 / 河川工学 / 河川環境 / 噴火 / 河床変動 / 土砂管理
研究概要

メラピ火山地域を対象にした現地適応型土砂管理(土砂災害および土砂資源管理)システムを構築するために,下記のような事項について検討した。まず,大規模土砂災害とジョクジャカルタの変遷について文献調査を行うとともに,最近の土砂災害やそれを引き起こしている砂利採取の実態,その背景としての社会経済条件について調査した。また,地域住民の自然災害に対する意識,砂防事業に対する意識,環境に関する意識などに関して行ったアンケート調査結果の解析を行い,土砂災害および土砂資源としての噴火による土砂生産に対する意識が山地部,都市部,河川中下流部で相違することが明らかになった。これらの結果は,土砂管理システムを構築する上で重要な考慮事項となる。つぎに,2006年の噴火や地震による土砂災害の調査として,2006年のメラピ火山の噴火により火砕流が発生したグンドル川における河道調査および河床変動解析を行い,土砂流出の実態の再現を試みた。また,地震後の斜面崩壊の発生危険度の変化に関する資料を収集して,斜面崩壊に対する地震の影響について検討した。さらに,火山噴出土砂量,河床変動,支川や本川での砂利採取量および洪水流量に関する資料収集を行い,プロゴ川における土砂収支の実態を明らかにするとともに,これらのデータを使って,持続可能な砂利採取管理に関する基本的な考え方および具体的な手法を河床変動計算にもとづいて行った。メラピ火山地域の土砂動態モデルについては,河床材料の粒度分布および空隙構造の変化をも解析できる河床変動計算法を開発し,水生生物のハビタットを保全する観点からの土砂管理計画の策定に役に立つ解析ツールを開発するとともに,さらに解析モデルの改良を行っている。この土砂動態モデルは,目標とする土砂管理手法の代替案を評価するために不可欠なツールとなる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 2005

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Concepts of Sustainable Sand Mining Management in Merapi Area2009

    • 著者名/発表者名
      Jazaul Ikhsan
    • 雑誌名

      Annual Journal of Hydraulic Engineering 53(CD-ROM)

      ページ: 26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 河床材料の空隙率の変化を考慮した河床変動モデルとその適用2008

    • 著者名/発表者名
      藤田正治
    • 雑誌名

      河川技術論文集 14

      ページ: 13-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A Study on Sustainable Sediment Management in Merapi Volcanic Area2008

    • 著者名/発表者名
      Jazaul Ikhsan
    • 雑誌名

      Proceedings, 4th International Conference on Scour and Erosion ICSE-4(CD-ROM)

      ページ: D-8

    • 査読あり
  • [学会発表] Study on Sustainable Sand Mining Management in Merapi Volcanic Region2005

    • 著者名/発表者名
      Jazaul Ikhsan
    • 学会等名
      砂防学会研究発表会
    • 発表場所
      北海道立道民活動センター
    • 年月日
      2005-05-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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