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2007 年度 実績報告書

リモートセンシングによる東アジア湖沼・河川水質モニタリング手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19404012
研究機関筑波大学

研究代表者

福島 武彦  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90124354)

研究分担者 渡邊 信  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (10132870)
松下 文経  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (80361319)
キーワードリモートセンシング / 湖沼水質 / Case II / クロロフィルa / 濁度
研究概要

(1) 中国湖沼,メコン川での水分析,ならびに調査体制の確立
a) 対象水域の決定
地域の水資源の中心であるものの,水質汚濁が進行中である中国の太湖,〓池,カンボジアのトンレサップ湖を,その湖面積の広さやCase II水域であることから調査対象湖沼に選定した.
b) 調査体制の確立と水域での調査
夏に中国科学院の水生生物研究所(武漢),地理湖沼研究所(南京)を訪問し,本研究計画,太湖,〓池における調査計画を説明し,共同研究として行うことを合意した.また,トンレサップ湖調査に関しては,金沢大学塚脇准教授の科研グループに様々な支援を頂くことを依頼した.10月に〓池,1月にトンレサップ湖を訪れ,それぞれ数地点において湖水や河川水の反射スペクトル測定を行うとともに,採水し,植物プランクトン種の同定,クロロフィルa,フィコシアニン(藍藻類特有の色素),無機濁質濃度の測定を行った.また,いくつかのサンプルをろ過し,ろ紙上の粒子サンプルを顕微鏡でデジタル撮影し,植物プランクトンと無機濁質に分離し,それぞれの粒度分布を測定した.(2) 現場スケールでのend member標準反射スペクトルの推測
霞ケ浦,牛久沼等,日本国内のCase II水域の懸濁物質を例として,a) 植物プランクトン,無機濁質の種類と粒度分布,b) 吸収,散乱,反射スペクトル特性を測定した.これらをもとに,植物プランクトンと無機濁質の基本情報を反射スペクトル予測モデルに代入し,各end memberの現場スケールでの標準反射スペクトルを予測した.
(3) 対象水域の衛星画像の解析
時間分解能が高いAqua/Terra MODISを解析対象の衛星画像とした.まず,2005年以降,対象水域において鮮明な衛星画像が撮影された日時をデータベース化した.また,鮮明な画像をダウンロードし,SDA法を適用するデータベースとして整理した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Satellite data in Case II waters: A simulation based on a controlled laboratory experiment2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Oyama, B. Matsushita, T. Fukushima, T. Nagai and A. Imai
    • 雑誌名

      Int. J. Remote Sensing 28

      ページ: 1437-1453

    • 査読あり
  • [学会発表] Landsat/TM画像を用いた霞ケ浦のChl-a,NPSS濃度の同時測定2007

    • 著者名/発表者名
      尾山洋一、松下文経、福島武彦、永井孝志、今井章雄
    • 学会等名
      日本陸水学会第22回大会
    • 発表場所
      水戸
    • 年月日
      2007-09-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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