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2008 年度 実績報告書

リモートセンシングによる東アジア湖沼・河川水質モニタリング手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 19404012
研究機関筑波大学

研究代表者

福島 武彦  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (90124354)

研究分担者 渡邉 信  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (10132870)
松下 文経  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (80361319)
キーワードリモートセンシング / 湖沼水質 / CaseII / クロロフィルa / 濁度
研究概要

(1)中国湖沼,トンレサップ湖での調査
水質汚濁が進行中である中国の愼池,カンボジアのトンレサップ湖を,その湖面積の広さやCaseII水域であることから調査対象湖沼に選定した.愼池に対しては,2008年7月と2009年3月に,またトンレサップ湖に対しては,2008年5-6月と9月に調査を実施し,2007年度にそれぞれ1回調査を行っているので,それぞれの湖沼で異なる季節に計3回の調査を行ったことになる.それぞれの調査では,湖内数地点において湖水や河川水の反射スペクトル測定を行うとともに,採水し,植物プランクトン種の同定,クロロフィルa,無機濁質,溶存有機物濃度の測定を行った.また,いくつかのサンプルをろ過し,ろ紙上の粒子サンプルについて,吸収,散乱スペクトルの測定を行った.
(2)現場スケールでのend member標準反射スペクトルの推測
霞ヶ浦の沿岸1地点で約1ヶ月ごとに,また9月に十数点で,反射スペクトルを測定するとともに,採水し,a)植物プランクトン,無機濁質の種類と粒度分布,b)植物プランクトン,無機濁質,溶存有機物の吸収,散乱スペクトル特性を測定した.これらをもとに,植物プランクトン,無機濁質,溶存有機物の固有光学特性を明らかにし,特に植物プランクトンは藍藻が優占している時期とそれ以外の時期で固有光学特性が異なることがわかった.こうした基本情報を反射スペクトル予測モデルに代入し,各end memberの現場スケールでの標準反射スペクトルを予測した.
(3)解析手法の検討
時間分解能が高いMODIS,MERISを解析対象の衛星画像とし,後者に関しては利用申請を行った.また,SDA法を改良して精度を向上させたSSDA法などを開発し,それらの手法が有効であることを様々なCase-II水域の水質(シミュレーションで作成)で確かめた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Application of spectral decomposition algorithm for mapping water quality in a turbid lake (Lake Kasumigaura, Japan) from Landsat TM data.2009

    • 著者名/発表者名
      Y. Oyama, B. Matsushita, T. Fukushima, K. Matsushige and A. Imai
    • 雑誌名

      ISPRS J. Photogrammetry & Remote sensing 64

      ページ: 73-85

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Methods for retrieving hydrologically significant surface parameters from remote sensing: a review for applications to east Asia region.2009

    • 著者名/発表者名
      B. Matsushita and T. Fukushima
    • 雑誌名

      Hydrological Processes 23

      ページ: 524-533

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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