研究課題
基盤研究(B)
本研究では、最新の水中音響技術を危機的な状況にある淡水イルカに適用することで、揚子江全域でのマクロスケールな分布と生息密度の高い水域でのミクロスケールな分布が明らかになった。ヨウスコウカワイルカおよびヨウスコウスナメリの本来の歴史的な分布域である三峡ダム下流の宜昌市から上海市までの流域1500kmを、動物の発する声を受信する曳航式水中マイクロホンにより探査したところ、ヨウスコウカワイルカの絶滅宣言に至り、ヨウスコウスナメリの危機的な減少が明らかになった。揚子江中流域の生息密度の高いホットスポットにおいては、定点型観測機器を用いて長期観測を行い、音響検出を生息密度に換算する手法を編み出すとともに、重点的な曳航調査を行い精密な分布地図を明らかにした。現在では、揚子江の中下流域武漢市から上海市までの1100kmで貨物船を用いた自動音響調査を実施し、ローコストで広域分布データを定期的に取得している。これらの手法は、今日では世界各国の小型鯨類観測に応用され始めた。
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