研究課題/領域番号 |
19405023
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
吉田 徹志 高知大学, 農学部, 教授 (10145112)
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研究分担者 |
山本 由徳 高知大学, 農学部, 教授 (00093956)
宮崎 彰 高知大学, 農学部, 准教授 (00304668)
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キーワード | 熱帯作物 / サゴヤシ / デンプン / 環境保全 / 食品 |
研究概要 |
インドネシア、イリアンジャヤ州のジャヤプラ近郊スンタニ湖畔のサゴヤシ園を対象とし、デンプン生産性に優れ、生育特性が異なる数変種のサゴヤシを選定し、それらの栽培・利用状況などについて調査を行なった。 サゴヤシの2変種(多収性のPara、早生のRondo)について、根系調査を塹壕法で行ない、樹幹基部から水平方向へ0m(樹幹直下)、1m、2mの3地点において、深さ0〜90cmの間で30cm×30cm×30cmの土壌ブロックを各地点から3層採取した。各土壌ブロックから根を取り出し、水洗後、直径が5.5mm以上の根を太根、2〜5.5mmの根を中間根、2mm以下の根を細根として今級し、それぞれの新鮮重を測定した。サンプルの一部については、根長と乾物重を測定し、樹幹位置から水平・垂直方向へ、根系を定量的に把握した。また、これらサゴヤシの全長、樹幹長、樹幹直径、葉長、葉数などを調査し、変種間差の検討を行なった。 調査には、吉田徹志と宮崎彰が参加し、インドネシア・パプア農業調査普及センターとハルオレオ大学の共同研究者の協力を得て実施した。結果の一部を日本熱帯農業学会講演会で報告した。 さらに、山本由徳は、インドネシアのサゴヤシの主要な栽培地である、ティミカ、アガツ、メラウケにおいて、ハルオレオ大学および現地共同研究協力者とともに、サゴヤシ変種の栽培環境の現地調査を行なった。 本年度のデータに加えて、サゴヤシ変種の生育特性と環境条件の関係について、今後さらに他地域での調査を進め、栽培環境の改善とデンプン収量の安定的な確保のための基礎的な資料を蓄積し、総合的に解析する予定である。
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