研究課題/領域番号 |
19405029
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
土川 覚 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (30227417)
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研究分担者 |
山本 浩之 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50210555)
林 和男 愛媛大学, 農学部, 教授 (80111839)
福島 和彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (80222256)
佐々木 康寿 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (90154004)
松下 泰幸 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (60335015)
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キーワード | ブラジル / 熱帯林 / 材質測定 / データベース / 原産地・品質証明 |
研究概要 |
本研究は、ブラジル熱帯材を対象として、具体的かつ有効な「原産地・品質証明」手法を提示することを目的として計画されたものである。 バイオマスが再生可能な資源であるためには、その原産地の持続可能性が担保されていなければならない。とりわけ、脆弱な生態系である熱帯林ではなおさらのことである。そのためには、単なる伐採禁止を求めるのではなく、「森林を持続可能な方法でマネジメントをし、そこから産出される木材を中心とするバイオマス資源の原産地・品質証明をして、消費者に確実に木材製品の価値を伝えて売買する」=「熱帯林の戦略的な持続経営をする」ことが、ブラジル森林地帯の地域社会としての安定性を保つうえでも重要である。今年度は、ホリスティック(包括的)な材質同定を立木あるいは丸太状態で実施できる手順の確立を試み、ブラジル現地にて打ち合わせおよび予備実験を行った。 まず、平成19年9月に土川、山本、福島、松下がブラジルを訪問し、サンパウロ連邦大学Yamaji教授、マトグロッソ連邦大学Henriques教授およびパラナ連邦大学Hosokawa教授とブラジル木材の物性評価に関する研究打合せを行った。続いて同年11月には、山本、佐々木および名古屋大学大学院生がブラジル・フロスール社およびエントレ・リオ 森林林業研究所においてユーカリ材の物性評価に関する非破壊実験を行い、立木、丸太および板材状での材質測定を応力波および近赤外スペクトルから高い精度で実施できることを証明した。
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