研究課題/領域番号 |
19405036
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
酒井 俊典 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (90215591)
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研究分担者 |
保世院 座狩屋 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (10314139)
成岡 市 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (70211448)
加治佐 隆光 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 教授 (60177376)
石井 敦 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 准教授 (90222926)
近藤 雅秋 三重大学, 大学院・生物資源学研究科, 助教 (10273351)
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キーワード | バングラデシュ / 河川堤防 / 盛土堤防 / 現地実験 / 法面保護 / 補強工法 / 土セメント / 土質特性 |
研究概要 |
2009年度にはバングラデシュのマニクゴンジ市ハリラムプル地区の盛土堤防における現地調査及び法面保護の実証実験を実施した。堤防材料の土質特性は河川堤防の安定や管理について重要な役割を果たすことを念頭において、現地調査や土質試験によってJamuna川河川堤防とPadma川河川堤防の土質特性と破壊状況について調べた。その結果、堤防材料は粘性土を含むシルト系であることが分かった。含水比の増加にともなって堤防材料の強度や透水性が減少し、河川堤防の崩壊の原因となるものである。崩壊プロセスは主に、亀裂発生や転倒によるものであることが分かった。 また,三重大学生地域保全工学講座は法面保護に関して5種類の新工法を研究しており、その実証実験をバングラデシュのラジシャヒ市ゴダガリ地区の盛土堤防に活用した。この新工法は、ワイヤメッシュを使用するために引張り力に強く地すべりに効果が高く、土セメントを使うため経済的にも安価で、土砂災害対策に適している。土、セメント及びメッシュの3素材の相乗作用によって、引張り力を補い、表面の土に摩擦力を与え、土砂災害に強い基盤を作り上げる。今回は高さ8.0m、幅1.2m程度の法面で施工し、今後も異なる工法の現地実験を行っていく予定である。
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