研究課題/領域番号 |
19405042
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
岡本 新 鹿児島大学, 農学部, 教授 (70158814)
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研究分担者 |
前田 芳實 鹿児島大学, 農学部, 教授 (50041661)
樋口 宏芳 東京大学, 生命科学研究科, 教授 (10111486)
川本 康博 琉球大学, 農学部, 教授 (90214709)
河邊 弘太郎 鹿児島大学, フロンティアサイエンス研究推進センター, 助教 (70295278)
下桐 猛 鹿児島大学, 農学部, 助教 (40315403)
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キーワード | ヤケイ / 在来鶏 / DNA多型 / タイ / ベトナム / 外皮形質 / 亜種 |
研究概要 |
本研究課題は平成19年より平成21年までの3ヵ年にわたり,ヤケイと在来鶏間にみられる遺伝的関係を分子遺伝学的手法と外皮形質を遺伝標識とした集団遺伝学的解析および生態学的調査によって明らかにし,東南アジアにおけるニワトリの家畜化センターを特定するために実施されるものである。 本年度は開始年度にあたり,平成19年11月1日〜11月4日までの予備調査(タイ)、11月24日〜12月10日までの現地調査(タイ)および平成20年2月18日〜2月24日までの予備調査ならびに実験(ベトナムおよびタイ)と3度にわたって実施した。なお現地調査および試料収集にあってはカセサート大学(タイ)およびハノイ動物園(ベトナム)からの共同研究者の支援を頂いた。 本年度のタイにおける調査は南東部であるChantaburiおよびTrat県、北部であるNan県、Tak県およびKamphaeng Phet県でのセキショクヤケイの生息域および在来鶏との交流状況について調査した。いずれの地域においてもヤケイおよびヤケイと在来鶏との交雑種を確認し、形態計測および血液サンプルの採取を実施した。また、南東部の調査においては沿岸部からカンボジア国境までの広い範囲で聞き取り調査を実施し、ニワトリの家禽化に関する種々のデータを集める事ができた。 採取された血液サンプルについてはカセサート大学獣医学部にてDNA抽出を行い、今後の分析のため保存している。また、調査対象国の一つであるベトナムにおいては、ハノイ動物園において海外研究協力者と意見交換を行い、セキショクヤケイの2亜種の生息が確認されている北東部でのサンプリング計画について打ち合わせ、ヤケイの捕獲および維持管理を依頼した。今後、捕獲された個体の形態計測および血液サンプルの採取を実施する予定である。
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