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2007 年度 実績報告書

中央アジアのステップにおける農耕や牧畜等の人為圧の影響評価および生物多様性の保全

研究課題

研究課題/領域番号 19405045
研究機関筑波大学

研究代表者

中村 徹  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60015881)

研究分担者 上條 隆志  筑波大学, 大学院・生命環科学研究科, 講師 (10701039)
田村 憲司  筑波大学, 大学院・生命環科学研究科, 准教授 (70211373)
キーワードステップ / 人為圧 / 植生 / 生態系 / 中央アジア / 生物多様性 / バイオマス / 土壌調査
研究概要

本研究は、中央アジアにおいて植生調査と土壌調査を主軸とした現地野外調査を行い、対象とするステップを種組成によってタイプ分けし、各タイプ間で種組成・群落構造・立地環境・人為圧がいかに異なるのかを明らかにし、生物多様性を保全するための方策について考察することを目的として行った。
本年度は、カザフスタン共和国のアルカリク、アクトベ地区において調査を行った。
現地調査は、植物種に関する情報を収集・整理するフロラ班、種組成の比較と解析を行う植生班、群落構造の解析を行う生態班、土壌環境を解析する土壌班の4班体制で行った。
・フロラ班調査地内に生育するすべての植物種について状態のよいものを採集し、同定の基準となる標本を作製した。作成した標本には種名、採集場所、採集日、採集者、同定のポイントを記録し、一覧表を作成した。
・植生班植物社会学的手法を用いた植生調査を行った。得られたデータから表操作によって群落単位を抽出し、群落を特徴付けている標徴種と優占種を明らかにした。またこれらの出現パターンに係る要因を様々な環境データと比較して抽出し、解析中である。
・生態班調査枠法を用いて植生調査を行った。各調査地点で調査枠を配置し、枠内に出現したすべての種を記録し種ごとの被度・植物高を測定した。調査地を代表する調査枠でバイオマスを測定した。
・土壌班土壌断面調査を行い、層位を判別して土壌のプロファイルを作成した。プロファイルを作成・記載した後に各層位ごとに土壌を採集した。採集した土壌は日本に持ち帰り、NCアナライザーによる全窒素および全炭素含有量の測定や、原子吸光計による陽イオン置換濃度測定などの土壌理化学性に関する分析を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Phyciological study of steppe vegetation in east Kazakhstan2007

    • 著者名/発表者名
      Yunxiang Cheng and Toru Nakamura
    • 雑誌名

      Japanese Society of Grassland Science 53(3)

      ページ: 172-180

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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