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2009 年度 実績報告書

中央アジアのステップにおける農耕や牧畜等の人為圧の影響評価および生物多様性の保全

研究課題

研究課題/領域番号 19405045
研究機関筑波大学

研究代表者

中村 徹  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60015881)

キーワードステップ / ユーラシア / 植生 / 生物多様性 / 保全
研究概要

前年までのカザフスタン、モンゴルに引き続き、平成21年度は、中国最西部の新彊ウイグル自治区において、現地調査を行った。同地は、東部ユーラシアステップと西部ユーラシアステップの境界付近に位置し、東西で異なる組成を持つユーラシアステップの詳細を解明するのに重要な地域である。ここで、フロラ、植生、生態、土壌の4つの項目について調査を行った。
フロラ班は中村と連携しつつ、植生調査地点を中心にフロラ調査を行い、多くの植物標本を作った。これらを研究室に持ち帰り同定作業をした。
植生班の中村は研究協力者とともに植物社会学的に植生調査を行い、さまざまなタイプのステップ植生の種組成を明らかにした.また、土壌硬度や土壌水分などの自然環境を測定し、群落の成立と環境条件との関連について解析した.多くの地点で同様の調査を行い、種組成に基づいた群落の識別とその群落の環境条件との対応について明らかにした.
生態班は研究代表者・中村と連携を取りつつ、川田が中心となってワク法を用い、1×1mのコドラート内に生育するすべての植物種の名前と高さ、被度を測定した。一個所で規則的に配置した10コのコドラートに着いてこのような調査を行い、種の優占順立や優占度を精密に測定した。また、このうち一つのコドラート内に生育するすべての植物の地上部を刈り取り、現存量を測定した.このような調査地8個所で調査した.
土壌班は中村と連携しつつ田村が中心となって植生調査地点で土壌断面を作り、断面記載の後層位ごとにサンプルを採取した。これらを理化学性分析に供し、土壌の分類、生成、植生との関連について察した。
以上をとりまとめ平成22年2月に公開発表会を開催した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Phytosociological study on steppe vegetation in Northern Xinjiang, China2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木康平, 中村徹, et al.
    • 学会等名
      TJASSST X
    • 発表場所
      Tunis, Tunisia
    • 年月日
      2009-11-12
  • [学会発表] 中国・新疆ウイグル自治区北部草原地帯における植物社会学的研究2009

    • 著者名/発表者名
      鈴木康平・中村徹, ら
    • 学会等名
      植生学会2009年度大会
    • 発表場所
      鳥取大学
    • 年月日
      2009-11-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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