研究課題
基盤研究(B)
ユーラシアステップの中央に位置するアルタイ山脈・天山山脈を境に、東と西とでステップの植物相、植生、植生構造、土壌が大きく異なることが明らかとなり、その詳細について調査した.そのため、カザフスタン、モンゴル中西部、中国新疆ウイグル自治区、モンゴル西部に調査地を求め、それぞれの調査を行った.植物相調査では、科レベル、属レベルで、東西の違いを明らかにした.植生調査では、種組成を基に、6植生単位に区分できた.この中には、東ステップのみに分布する群落、西部にのみ分布する群落、両方に分布する群落がある.現存量調査の結果、気候的に厳しいモンゴル東部と新疆ウイグルでは現存量がほかに比べて低い結果となった.乾燥がきついなどの気候条件のところでは、人間の過利用を控えなければならない.土壌調査の結果、ステップ中央部周辺の土壌は、チェルノーゼム、カスタノーゼム、カルシソルに分類された。チェルノーゼムはカザフスタンのみに、カスタノーゼムは広い地域に分布し、カスタノーゼムは乾燥の厳しい新疆ウイグルとモンゴル中西部・西部に分布することが明らかとなった.
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Ed. by T Nakamura, K Suzuki, Y Cheng
ページ: 1-16
ページ: 17-39
ページ: 40-51
ページ: 52-58
J. Ecol. Field Biol.
巻: Vol.31 ページ: 115-123